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文学カウンセリング入門 チン・ウニョン、キム・ギョンヒ
¥2,420
〈出版サイトより〉 「読むこと」と「書くこと」が、こんなにも静かに人を癒やす。 ―文学が“カウンセリング”になるという、新しい読書のかたち― 韓国で出版された本書『文学カウンセリング入門』は、詩や文学作品を通じて、自分自身の心の模様を読み解き、癒し、育むための方法を丁寧に示した1冊です。 韓国相談大学院大学での詩人チン・ウニョンとギム・ギョンヒの講義や論文などをもとに構成された本書は、理論編(第1部、第2部)では、文学の癒しの力とその背景にある哲学・教育思想を豊富に紹介。実践編(第3部)では、シンボルスカ、メアリー・オリヴァーらの詩を用いた実践的な12のレッスンを通して、読む・書くことで自己理解と癒しを深める手法を紹介しています。 書き写しやリライトを通じて、自らの気持ちに寄り添い、誰かと分かち合う力を育てるカリキュラム。医療・教育・福祉関係者はもちろん、自分を見つめたいすべての人へ。 著者プロフィール チン・ウニョン (チン・ウニョン) (著) 梨花女子大学および同大学院で西洋哲学を専攻し、博士号を取得。韓国相談大学院大学教授を経て現在は朝鮮大学文芸創作学科教授。2000年に季刊誌『文学と社会』に作品を発表して詩人としての活動を始め、これまでに大山文学賞、現代文学賞など多数の文学賞を受賞している。詩集としては、2022年にベストセラーとなった『私は古い街のようにあなたを愛し』のほか、『7つの単語でできた辞書』『盗んでいく歌』など。 キム・ギョンヒ (キム・ギョンヒ) (著) 梨花女子大学校哲学科および同大学院を卒業し、博士号を取得。韓国相談大学院大学教授。文学と哲学を通じて心の癒しや自己理解を促進する「文学カウンセリング」「哲学カウンセリング」を講義している。主な著作に『徳の帰還─東西洋の徳の歴史:東洋篇』、訳書に『荘子、霊魂の変化のための哲学』。 吉川凪 (ヨシカワ ナギ) (訳) 韓国の延世大学語学堂、仁荷大学国文科博士課程に留学。文学博士。著書に『京城のダダ、東京のダダ』、訳書に、朴景利『土地』、金英夏『殺人者の記憶法』、チョン・ソヨン『となりのヨンヒさん』、申庚林詩選集など。 出版社:黒鳥社 ページ数:228 サイズ:A5判 210mm × 148mm 発売日:2025/08/04 ISBN:978-4-910801-03-2
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絶縁 チョン・セラン、村田 沙耶香 他
¥2,200
チョン・セランさんの発案でできたアジア9都市9名の若手作家のアンソロジーです。 村田沙耶香さんをはじめ、各国の作家たちの「絶縁」をテーマにした作品が集まっています。 韓国版:‘절연' 〈出版サイトより〉 奇跡のアンソロジー、日韓同時刊行! 突如若者に舞い降りた「無」ブーム。世界各地に「無街」が建設され――。 (村田沙耶香「無」) 夫がさりげなく口にした同級生の名前、妻は何かを感じとった。 (アルフィアン・サアット「妻」/藤井光・訳) ポジティブシティでは、人間の感情とともに建物が色を変える。 (ハオ・ジンファン「ポジティブレンガ」/大久保洋子・訳) 先鋭化する民主化運動の傍らで生きる「あなた」たちの物語。 (ウィワット・ルートウィワットウォンサー「燃える」/福冨渉・訳) 都市に走った亀裂、浸透する秘密警察、押し黙る人びと。 (韓麗珠「秘密警察」/及川茜・訳) ブラック職場を去ることにした僕。頭を過るのは死んだ幼馴染の言葉だった。 (ラシャムジャ「穴の中には雪蓮花が咲いている」/星泉・訳) 家族の「縁」から逃れることを望んできた母が、死を目前にして思うこと。 (グエン・ゴック・トゥ「逃避」/野平宗弘・訳) 3人の少年には卓球の練習後に集う、秘密の場所がある。 (連明偉「シェリスおばさんのアフタヌーンティー/及川茜・訳) 6人の放送作家に手を出した男への処罰は不当か否か。 (チョン・セラン「絶縁」/吉川凪・訳) 【編集担当からのおすすめ情報】 きっかけは韓国を代表する若手作家チョン・セランさんのひと言でした。 「韓中日+東南アジアの若手世代の作家7~9人で、同じタイトルのもとそれぞれ違う短編小説を書いてアンソロジーを出してみたいです。今、思い浮かんでいるタイトルは『絶縁』です」 この提案を、『コンビニ人間』が世界的ベストセラーになった村田沙耶香さんに伝えたところ「痺れるテーマですね」と快諾。その後、アジア9都市9人の作家の参加が決定しました。『折りたたみ北京』にてヒューゴ賞を受賞したハオ・ジンファンさんをはじめ、いずれも気鋭の作家です。 多くの作品が既存作品の翻訳ではなく書きおろしという前代未聞のプロジェクト、日韓同時刊行です! 出版社:小学館 ページ数:416 サイズ:四六判 発売日:2022年12月16日 ISBN:978-4-09-356745-9
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明日の恋人たち チョン・ヨンス
¥2,640
原書:‘내일의 연인들' 정영수 〈出版サイトより〉 新たな韓国文学はここから始まる 人は人を愛せるのか?――新しい韓国文学はこの問いから始まる。 韓国を代表する文学賞「第69回現代文学賞」受賞作にして、文芸誌「GOAT」掲載で話題となった「未来のかけら」も収録! 自分たちの許されぬ関係を本にしたいのだけど――「僕たち」 破局を迎えた知人夫婦、その家に住むと――「明日の恋人たち」 どうやら伯母はスイスで安楽死をするようだ――「より人間的な言葉」 親友の赤ちゃんを落としてしまった僕は――「平穏無事な現代生活」 父と母の不幸な夫婦生活の終わり――「二人の世界」 自殺しようとした母の人生はどう描かれるべきか――「未来のかけら」 韓国文学の新星チョン・ヨンス、初邦訳短編集。 6つの物語の揺らぎがあなたの心を未来へ誘う。 ここには私の隣人が描かれている――カバー裏には、金原ひとみさんの書評も掲載! 【編集担当からのおすすめ情報】 2019年「若い作家賞」、2024年「現代文学賞」受賞した若き才能チョン・ヨンス、待望の邦訳短編集です。韓国文学はここ数年、翻訳小説のなかでも大きな注目を集めてきました。しかし本作は、社会性やポップさを前面に押し出す近年のK-文学とは趣を異にします。派手な事件は起こらず、そこに書かれているのは、人と人の交わりだけ。それゆえ、かえって静謐で滋味深い文章が心を捉え、読者の心に深くしみ入り、やさしい読後感をもたらします。韓国文学の新たな地平を拓く一冊、ぜひご高覧ください。 出版社:小学館 ページ数:192 サイズ:四六判 発売日:2025年10月29日 ISBN:978-4-09-356757-2
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死の自叙伝 金恵順(キム・ヘスン)
¥2,420
原書:'죽음의 자서전‘ 〈出版サイトより〉 2025年7月、ドイツHouse of World Cultures (HKW)による国際文学賞を受賞! 詩集による受賞、アジア人の受賞ともに初。 2021年12月、著者 金恵順が東アジアの詩人を表彰するスウェーデンの文学賞「Cikada Prize」を受賞 ===================================== 死の次に訪れる時間のなかで すすり泣くリズムたち 「あなたは既に死の中に生まれています」 光州民主化抗争やセウォル号事件など権力の暴力や怠慢によってもたらされた死、そしてすべての無念な死に捧げた「死の自叙伝」49篇と長詩「リズムの顔」。 韓国フェミニズム詩の旗手金恵順が奇抜なイメージ、スピード感、時にグロテスクですらある力強さを存分に発揮し2019年に<詩壇のノーベル賞>と称されるカナダのグリフィン詩賞をアジア人女性として初めて受賞した詩集。 残された者の痛みを抱く詩人は、死後の物語を追いかける。 わたしたちの生は、不完全な死だと告げながら。 三角みづ紀(詩人) 目次 死の自叙伝 リズムの顔(『翼の幻想痛』より) 『死の自叙伝』あとがき 『死の自叙伝』訳者解説 著者プロフィール 金恵順 (キム ヘスン) (著) 著者 金恵順〔キム・ヘスン〕 1955 年慶尚南道蔚珍生まれ。 詩人、評論家、ソウル芸術大学文芸創作科教授。文学博士。 大学在学中に東亜日報新春文芸に評論が当選し、卒業後の1979 年に季刊誌『文学と知性』で詩人として出発して以来、現在に至るまで韓国フェミニズム詩人の代表走者として活躍してきた。 これまでに『また別の星で』『カレンダー工場の工場長さん、見て下さい』『悲しみ歯磨き 鏡クリーム』『花咲け!豚』『翼の幻想痛』など十数冊の詩集のほか、詩論集を刊行している。金洙暎文学賞、素月詩文学賞、未堂文学賞、大山文学賞を受賞し、『死の自叙伝』英語版によって2019 年グリフィン詩文学賞(The Griffin Poetry Prize)を受賞した。 吉川凪 (ヨシカワナギ) (訳) 吉川凪(よしかわ なぎ) 仁荷大学国文科大学院で韓国近代文学専攻。文学博士。 著書に『朝鮮最初のモダニスト鄭芝溶』、『京城のダダ、東京のダダ─高漢容と仲間たち』、訳書として『申庚林詩選集 ラクダに乗って』、呉圭原詩選集『私の頭の中まで入ってきた泥棒』、チョン・ソヨン『となりのヨンヒさん』、朴景利『完全版 土地』、崔仁勲『広場』、李清俊『うわさの壁』などがある。 キム・ヨンハ『殺人者の記憶法』で第四回日本翻訳大賞受賞。 出版社:クオン ページ数:184 サイズ:四六判並製 発売日:2021.1.25 ISBN:9784910214214
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僕には名前があった オ・ウン
¥1,980
セレクション韓・詩 僕には名前があった 原書:‘나는 이름이 있었다’ 오은 〈出版サイトより〉 「人」から始まり「人」で終わる連作詩集 言葉遊びで描く喜びと悲しみ 「会う時はアンニョンでいたくてアンニョン 別れる時はアンニョンではいられなくてアンニョン 待つ人が路地にいた。 待つ時までいた」(「待つ人」より) 言葉遊びに気を取られているうちに周囲の時空が歪み始め、 自分がいつの間にか韓国の、あるいは日本にも共通した 生きづらい世の光景を眺めていることに気づいて愕然とする。 そして、この詩人はただものではないらしいと、 改めて認識するだろう。 ──訳者解説より オ・ウンの詩集『僕には名前があった』には、 都市で暮らすいろいろな人が集まっていた。 その日常の身近な言葉で綴られた詩はエッセイのようでもあり、 また突如少ない字数で語られる人の一代記のようでもある。 どの人にもどこか心当たりがあり、目を瞑って適当に本を開いて読めば、 それは占いかおみくじのようでもある。 ユーモアのある言葉の中でそれぞれの人はみな、存在の岐路に立っている。 ──友田とん (書評「都市で暮らし、行き交う人びとに言葉遊びで想像を膨らませる」より) 目次 人 よく考える人 望ましい人 凍りつく人 待つ人 持つ人 落ちた人 読む人 いい人 昔の人 都会人 手を離す 決心した人 散歩する人 よろける人 一流学 偉い人 恋人 凝視する人 行ってきた人 線を引く人 オレンジ色の少年 猶予する人 一九五八年戌年生まれ 計算する人 無人工場 三十歳 うるさい顔 糸車は元来、文来 三回言う人 あと一歩 人 付録 しない 水滴効果 解説 言葉遊びで描く喜びと悲しみ 前書きなど 詩人の言葉 人に生まれて 人を理解し人を誤解しました。 人だから理解し人だから誤解しました。 人を、ついに人となりを考えるようになりました。 お父さん、お母さん、元気でいて下さい。 僕はようやく 息子になりました。 二〇一八年真夏に 版元から一言 「セレクション韓・詩」は、韓国語で紡がれた同時代の詩のことばを贈るシリーズです。 著者プロフィール オ・ウン(呉 銀) (オ ウン) (著) 著者:オ・ウン 1982年韓国全羅北道井邑生まれ。 2002年『現代詩』にて詩人としてデビュー。 詩集に『ホテルタッセルの豚たち』、『私たちは雰囲気を愛してる』、『有から有』、『左手は心が痛い』、青少年詩集『心の仕事』、散文集に『君と僕と黄色』、『なぐさめ』など。 朴寅煥文学賞、具常詩文学賞、現代詩作品賞、大山文学賞などを受賞。 吉川凪 (ヨシカワ ナギ) (訳) 翻訳:吉川凪 仁荷大学国文科大学院で韓国近代文学を専攻。文学博士。 著書に『朝鮮最初のモダニスト鄭芝溶』、『京城のダダ、東京のダダ─高漢容と仲間たち』、訳書に谷川俊太郎・申庚林『酔うために飲むのではないからマッコリはゆっくり味わう』、金恵順『死の自叙伝』、呉圭原『私の頭の中まで入ってきた泥棒』、鄭芝溶『むくいぬ』、共訳に『地球にステイ!─多国籍アンソロジー詩集』、イオアナ・モルプルゴ編『月の光がクジラの背中を洗うとき─ 48カ国108名の詩人によるパンデミック時代の連歌』などがある。 キム・ヨンハ『殺人者の記憶法』で第四回日本翻訳大賞受賞。 出版社:クオン ページ数:152 サイズ:四六変形並製 発売日:2023.5.31 ISBN:9784910214450
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殺人者の記憶法 キム・ヨンハ
¥2,420
映画原作・第4回日本翻訳大賞受賞作ミステリー 原書:'살인자의 기억법' 김영하 〈出版サイトより〉 田舎の獣医キム・ビョンスの裏の顔は、冷徹な殺人犯だった。現在は引退して古典や経典に親しみ詩を書きながら平穏な日々を送る彼には認知症の兆候が現れ始めている。そんな時、偶然出会った男が連続殺人犯だと直感し、次の狙いが愛娘のウニだと確信したビョンスは、混濁していく記憶力と格闘しながら人生最後の殺人を企てる―-。 虚と実のあわいをさまよう記憶に翻弄される人間を見事に描き、結末に向かって読み進める読者の記憶までをも翻弄する韓国長編ミステリー小説の傑作。 【映画化情報】 ソル・ギョング、キム・ナムギル、ソリョン(AOA)出演、映画『殺人者の記憶法』 目次 殺人者の記憶法 訳注 作家の言葉「これは私の小説だ」 訳者あとがき 前書きなど 記憶によって私は生まれ 記憶によって私は消される 人間存在の危うさとアイロニーを描いた傑作 著者プロフィール キム・ヨンハ (キム ヨンハ) (著) 1968年生まれ。延世大学経営学科修士課程修了。 1995年、季刊誌『レビュー』に「鏡についての瞑想」を発表し、作家としての活動を始めた。 長篇小説『お前の声が聞こえて』『クイズショー』『光の帝国』『黒い花』『阿娘はなぜ』『私は私を破壊する権利がある』、短編集『何があったのかは、誰も』『兄さんが帰って来た』『エレベーターに挟まったあの男はどうなった』『呼び出し』、エッセイ集三部作『見る』『語る』『読む』があり、スコット・フィッツジェラルドの『偉大なるギャツビー』の翻訳もある。 文学トンネ作家賞、黄順元文学賞、東仁文学賞、万海文学賞、現代文学賞、李箱文学賞、金裕貞文学賞など、主要な文学賞はすべて受賞しており、作品は現在、アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、トルコなどで盛んに翻訳、出版されている。 日本ではこれまでに『阿娘はなぜ』(白帝社、2008)、『光の帝国』(二見書房、2008)が刊行されている。 吉川 凪 (ヨシカワ ナギ) (訳) 大阪生まれ。新聞社勤務の後、韓国に留学。仁荷大学博士課程修了。文学博士。 著書に『朝鮮最初のモダニスト鄭芝溶』、『京城のダダ、東京のダダ』、訳書としてカン・ヨンスク『リナ』、『申庚林詩選集 ラクダに乗って』、パク・ソンウォン『都市は何によってできているのか』、谷川俊太郎・申庚林『酔うために飲むのではないからマッコリはゆっくり味わう』、チョン・セラン『アンダー、サンダー、テンダー』、朴景利『完全版 土地』1巻、3巻などがある。 出版社:クオン ページ数:168 サイズ:四六判変形並製 発売日:2017.10.30 ISBN:9784904855645
