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「なむ」の来歴 斎藤真理子
¥1,980
〈出版サイトより〉 日本、韓国、沖縄、どこへ行っても本は木(ルビ:なむ)で出来ていた。 「三十代初めまでは身近に詩があった。だからこの本にもちょくちょく自分の書いた詩が顔を出す」。著者がこれまで生きてきた日本、韓国、沖縄で感じたこと、言葉にしたこと、詩で表現したこと。三点測量するように書いてきたエッセイを集大成。 ●本文より 韓国に来る前に持っている本を全部売った。古本屋のおじいさんが部屋まで来てくれて十年間私が引越しのたびにひきずって歩いた活字の群れをそっくり引き取ってくれた。さよなら 私の本たち。それはたいそう重かった。 「本って、本当に重いですよね」私が言うと おじいさんが答えた。「さようでございますもともと木でございますからね」(第一章「プラタナス」より) 三十代初めまでは身近に詩があった。だからこの本にもちょくちょく自分の書いた詩が顔を出す。日本語でも一冊詩集を出し、ソウルにいるときには朝鮮語で書き、それらが一九九三年に韓国の民音社から『入国』として出版された。外国人がハングルで書いた珍しい本ということで、当時かなり話題になった。それはちょうど、韓国でいくつかの詩集が驚異的なセールスを記録していた時期と重なる。特に、崔泳美(チェ・ヨンミ)という詩人の『三十、宴は終わった』(日本語版はハン・ソンレ訳、書肆青樹社)が一九九四年に刊行され、その年だけで五十万部以上を売り上げるという空前のベストセラーとなった。私の詩集が読まれ、すぐに重版がかかったのも、こうした流れの中のできごとだ。民主化からあまり時間が経っていなかった九〇年代初頭の韓国人たちは好奇心に満ち、新しいもの、変わったものに対して寛容だった。(「あとがき」より) 著者プロフィール 斎藤真理子 (サイトウマリコ) (著) 1960年、新潟市生まれ。翻訳者。著書に『増補新版 韓国文学の中心にあるもの』『本の栞にぶら下がる』『隣の国の人々と出会う――韓国語と日本語のあいだ』。訳書にチョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』、ハン・ガン『ギリシャ語の時間』、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』、ファン・ジョンウン『ディディの傘』、李箱『翼――李箱作品集』、パク・ソルメ『未来散歩練習』などがある。2015年、共訳書パク・ミンギュ『カステラ』が第一回日本翻訳大賞受賞。2020年、訳書チョ・ナムジュ他『ヒョンナムオッパへ』で第18回韓国文学翻訳大賞(韓国文学翻訳院主催)受賞。2025年、ハン・ガン『別れを告げない』で第76回読売文学賞(研究・翻訳部門)を受賞。 出版社:イースト・プレス ページ数:280 サイズ:四六判 発売日:2025年11月20日 ISBN:978-4-7816-2508-9
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増補新版 韓国文学の中心にあるもの 斎藤真理子
¥1,980
〈出版サイトより〉 なぜハン・ガンは、アジア人女性として初めて、ノーベル文学賞を受賞したのか? 大きな話題を呼んだ原著に、この2年、激動する韓国文学の重要作の解説を加筆、40頁増の新版登場! 韓国文学は、なぜこんなにも面白く、パワフルで魅力的なのか。その謎を解くキーは「戦争」にある。 ・著者メッセージ 本書の初版は二〇二二年七月に刊行された。その後二年と少しの間に、新たに多くの韓国文学が翻訳出版された。増補新版ではその中から注目すべきものを追加すると同時に、初版時に紙幅の関係などで見送った作品にも触れることにした。特に「第7章 朝鮮戦争は韓国文学の背骨である」の章に多くを追補している。 その作業を進めていた二〇二四年十月に、ハン・ガンがアジア人女性として初のノーベ ル文学賞を受賞した。本書を読めば、ハン・ガンが決して孤立した天才ではなく、韓国文学の豊かな鉱床から生まれた結晶の一つであることがわかっていただけると思う。 海外文学には、それが書かれた地域の人々の思いの蓄積が表れている。隣国でもあり、かつて日本が植民地にした土地でもある韓国の文学は、日本に生きる私たちを最も近くから励まし、また省みさせてくれる存在だ。それを受け止めるための読書案内として、本書を使っていただけたらと思う。(「まえがき」より) 目次 まえがき 第1章 キム・ジヨンが私たちにくれたもの 『82年生まれ、キム・ジヨン』の降臨 キム・ジヨンは何を描いていたか みんなの思いが引き出されていく 「顔のない」主人公 キム・ジヨン以前のフェミニズム文学のベストセラー 大韓民国を支える男女の契約、徴兵制 冷戦構造の置き土産 キム・ジヨンのもたらしたもの 第2章 セウォル号以後文学とキャンドル革命 社会の矛盾が一隻の船に集中した 止まった時間を描く―キム・エラン「立冬」 キャンドル革命に立ち会う―ファン・ジョンウン『ディディの傘』 当事者の前で、寡黙で 傾いた船を降りて 無念の死に捧げる鎮魂の執念 第3章 IMF危機という未曾有の体験 IMF危機とは何か 危機の予兆―チョン・イヒョン「三豊百貨店」 IMF危機が家族を変えた―キム・エラン「走れ、オヤジ殿」 「何でもない人」たちの風景―ファン・ジョンウン「誰が」 生き延びるための野球術 セウォル号はIMF危機の答え合わせ 第4章 光州事件は生きている 五・一八を振り返る 光州事件はなぜ生きているか 詩に描かれた光州事件 体験者による小説 決定版の小説、ハン・ガン『少年が来る』 遺体安置所の少年 死者の声と悪夢体験 死を殺してきた韓国現代史 『少年が来る』は世界に開かれている アディーチェの作品との類似性 さらに先を考えつづけるパク・ソルメ 歴史の中で立ち返る場所 第5章 維新の時代と『こびとが打ち上げた小さなボール』 「維新の時代」が書かせたベストセラー タルトンネの人々 都市開発と撤去民の歴史 『こびと』は一つのゲリラ部隊 物語を伝達するための驚くべき構成 若者たちの心の声が響いてくる 生き延びた『こびと』 石牟礼道子とチョ・セヒ 興南から水俣へ、また仁川へ 『こびと』が今日の日本に伝えること 再開発は韓国文学の重要なテーマ 第6章 「分断文学」の代表『広場』 「分断文学」というジャンル 朝鮮戦争と「釈放捕虜」 南にも北にも居場所がない 批評性と抒情性溢れる『広場』 四・一九革命がそれを可能にした 韓国文学に表れた「選択」というテーマ 堀田善衛の『広場の孤独』 絶対支持か、決死反対か 終わらない広場 そして、日本で終わっていないものとは 第7章 朝鮮戦争は韓国文学の背骨である 文学の背骨に溶け込んだ戦争 苛烈な地上戦と「避難・占領・虐殺」 イデオロギー戦争の傷跡 朝鮮戦争を六・二五と呼ぶ理由 金聖七が見た占領下のソウル 廉想渉『驟雨』の衝撃 したたかに生き延びる人々 自粛なき戦争小説 望郷の念を描く自由がない―失郷民作家たち 韓国社会を見すえる失郷民のまなざし 子供の目がとらえた戦争―尹興吉『長雨』 戦争の中で大人になる―朴婉緒の自伝的小説 私にはこれを書く責任がある 避難生活はどう描かれたか―金源一 避難生活はどう描かれたか―呉貞姫、黄順元 それぞれの休戦後―兵士たちの体験 それぞれの休戦後―虚無と生きる 南北双方から見た「興南撤収」 文学史上の三十八度線 越北・拉北作家の悲劇 日本がもし分割されていたら パク・ミンギュも失郷民の子孫 ファン・ジョンウンの描くおばあさんたち なぜ朝鮮戦争に無関心だったのか 世界最後の休戦国 第8章 「解放空間」を生きた文学者たち 一九四五年に出現した「解放空間」 李泰俊の「解放前後」 「親日行為」の重さ―蔡萬植「民族の罪人」 中野重治の「村の家」と「民族の罪人」 済州島四・三事件 終わりなきトラウマ―玄基栄「順伊おばさん」 解放空間と在日コリアン作家 趙廷來の大河小説『太白山脈』 パルチザンという人々 光州から済州島へ―ハン・ガン『別れを告げない』 死の堆積の上で生き延びてきた韓国文学 終章 ある日本の小説を読み直しながら あまりにも有名な青春小説『されど われらが日々―』 朝鮮戦争をめぐって激しく論争する高校生たち ロクタル管に映った朝鮮戦争 朝鮮戦争の記憶はどこへ 「特需」という恥 十代、二十代の目に残った朝鮮戦争 なぜ韓国の小説に惹かれるのか 傷だらけの歴史と自分を修復しながら生きる 韓国の文芸評論家が読む『されど われらが日々―』 時代の限界に全身でぶつかろうとする人々の物語 良い小説は価値ある失敗の記録 あとがき 増補新版 あとがき 本書関連年表 本書で取り上げた文学作品 主要参考文献 著者プロフィール 斎藤真理子 (サイトウマリコ) (著) 1960年新潟市生。翻訳者、ライター。主な訳書に、パク・ミンギュ『カステラ』(ヒョン・ジェフンとの共訳/クレイン)、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出文庫)、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(ちくま文庫)、ハン・ガン『すべての、白いものたちの』(河出文庫)、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』(亜紀書房)、チョン・ミョングァン『鯨』(晶文社)、ファン・ジョンウン『ディディの傘』(亜紀書房)、パク・ソルメ『未来散歩練習』(白水社)、李箱『翼│李箱作品集』(光文社古典新訳文庫)、ハン・ガン『別れを告げない』(白水社)など。著書に『本の栞にぶら下がる』(岩波書店)、『曇る眼鏡を拭きながら』(くぼたのぞみとの共著、集英社)、『隣の国の人々と出会う│韓国語と日本語のあいだ』(創元社)。共編著に『韓国文学を旅する60章』(波田野節子・きむ ふなとの共編著、明石書店)。2015年、『カステラ』で第一回日本翻訳大賞受賞。 出版社:イースト・プレス ページ数:368 サイズ:四六判 発売日:2025年1月17日 ISBN:978-4-7816-2416-7
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サハマンション チョ・ナムジュ
¥1,650
原書:'사하맨션' 조남주 出版社:筑摩書房 ページ数:288 サイズ:四六判 発売日:2021.6.23 ISBN:9784480832177 韓国語版136万部、日本版22万部突破のベストセラー、 『82年生まれ、キム・ジヨン』著者の最新長編小説。 超格差社会「タウン」最下層に位置する人々が住む「サハマンション」とは? 30年前の「蝶々暴動」とは? ディストピアの底辺で助け合い、ユートピアを模索することは可能か? 著者プロフィール チョ・ナムジュ (チョ ナムジュ) (著) 1978年ソウル生まれ、梨花女子大学社会学科を卒業。放送作家を経て、長編小説「耳をすませば」で文学トンネ小説賞に入賞して文壇デビュー。2016年『コマネチのために』でファンサンボル青年文学賞受賞。『82年生まれ、キム・ジヨン』(民音社)で第41回今日の作家賞を受賞(2017年8月)。大ベストセラーとなる。2018年『彼女の名前は』(タサンチェッパン)、2019年『サハマンション』(民音社)、2020年『ミカンの味』(文学トンネ)、2021年、民音社から新作短編集を刊行。 日本語版→『82年生まれ、キム・ジヨン』(斎藤真理子訳、2018年筑摩書房)、『彼女の名前は』(小山内園子、すんみ訳、2020年筑摩書房)、『ミカンの味』(矢島暁子訳、2021年朝日新聞出版)刊行。新作短編集は小山内園子、すんみ訳で2022年筑摩書房刊行予定。 斎藤 真理子 (サイトウ マリコ) (訳) 翻訳家。『カステラ』(パク・ミンギュ、共訳、クレイン)で第一回日本翻訳大賞を受賞。 『ヒョンナムオッパへ』(チョ・ナムジュほか、白水社)で第十八回韓国文学翻訳賞文化体育観光部長官賞受賞。訳書に、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)、『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)、パク・ミンギュ『ピンポン』(白水社)、『ダブル サイドA』『ダブル サイドB』(筑摩書房)、ファン・ジョンウン『ディディの傘』(亜紀書房)など多数。
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どれほど似ているか キム・ボヨン
¥2,530
冒頭の作品。 たった7ページの超短編ですが、 あっという間に心を掴まれました。 特に、雨男・雨女の人は引き込まれること間違いなし! 韓国を代表するSF作家のキム・ボヨンさんの、短い作品がぎゅっとたくさん集まった贅沢な短編集です! 独特で素晴らしい韓国のSFを体験してみてください。 原書:’얼마나 닮았는가‘ 김보영 出版社:河出書房新社 ページ数:376 サイズ:四六判変形 発売日:2023.5.26 ISBN:9784309208831 〈出版サイトより〉 韓国発の世界的SF作家が上陸。タイムリープ、AI、サイボーグetc.社会批判とダイナミックな想像力が融合した珠玉の作品集。 著者プロフィール キム・ボヨン(著) 1975年生まれ。ゲーム企画やシナリオを手掛ける仕事の後、2004年に科学技術創作文芸に当選して作家デビュー。現代韓国で「最もSFらしいSFを書く作家」として多くの書き手に影響を与えている。 斎藤 真理子(翻訳) 翻訳家。著書に『韓国文学の中心にあるもの』がある。訳書にパク・ミンギュ『カステラ』、ハン・ガン『すべての、白いものたちの』、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』ほか多数。
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影犬は時間の約束を破らない パク・ソルメ
¥2,640
これが基本だと思ってるんじゃないかな。寒いけど、寒くて当然って。 雪降る静かな夜、音を飲み込んでしまう雪 身も心も寒くなった、疲れた人たちのたどり着く先は「冬眠」なのかもしれない。 疲れを癒すため、冬眠できるようになった世界で、冬眠する者と、それを見守るガイド。 そして、そのガイドを見守る影犬。 ふわっと浮遊するような、軽やかに漂うような、独特の文体の中で繰り広げられる、見守り見守られる時間。 「いいものはいいってことでしょ、」という、終わりのカン・ヘリムさんの推薦文にとても共感します。 説明はできないし、すべて理解したわけじゃないけれど、いいものはいいと言いたい。 そんなパク・ソルメさんの魅力あふれる作品です。 原書:‘믿음의 개는 시간을 저버리지 않으며‘ 박솔뫼 出版社:河出書房新社 ページ数:192 サイズ:四六判 発売日:2025.2.27 ISBN:9784309209197 〈出版サイトより〉 すべての疲れた人たちへーー。 未踏の文学を切り拓く作家による、 韓国と日本を舞台にした冬眠小説集の誕生! ・冬眠は、健康診断とカウンセリングを経て開始する。 ・万一に備えて冬眠者を見守るガイドが必要になる。 ・ガイドは、信頼できる人にしか任せられない。 ・冬眠者の多くが、はっきり記憶に残る夢を見る。 著者プロフィール パク・ソルメ(著) 1985年、韓国・光州生まれ。『じゃあ、何を歌うんだ』でキム・スンオク文学賞を受賞。2019年、キム・ヒョン文学牌を受賞。邦訳書に『もう死んでいる十二人の女たちと』、『未来散歩練習』がある。 斎藤 真理子(翻訳) 韓国語翻訳者。著書に『韓国文学の中心にあるもの』『隣の国の人々と出会う』等。訳書にパク・ミンギュ『カステラ』、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』、ハン・ガン『別れを告げない』等。
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誰でもない ファン・ジョンウン
¥1,298
原書:‘아무도 아닌’ 황정은 出版社:河出書房新社 ページ数:256 サイズ:文庫判 発売日:2025.3.6 ISBN:9784309468112 〈出版サイトより〉 恋人をなくした老婦人、閉ざされた未来を前に生き延びようとする若者……。ハン・ガン以後最も注目される韓国作家が描き出す、現代を生きる私たちの日常という祈り。 著者プロフィール ファン・ジョンウン(著) 1976年生まれ。邦訳著書に『百の影』、『続けてみます』(以上、オ・ヨンア訳)『野蛮なアリスさん』『誰でもない』『ディディの傘』『年年歳歳』(以上、斎藤真理子訳)がある。 斎藤 真理子(翻訳) 韓国語翻訳者。著書に『韓国文学の中心にあるもの』『隣の国の人々と出会う』等。訳書にパク・ミンギュ『カステラ』、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』、ハン・ガン『別れを告げない』等。
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82年生まれ、キム・ジヨン チョ・ナムジュ
¥748
これは自分の話みたい!という話がたくさん出てきて、ときには辛く苦しく読みましたが、痛みを自覚することも、前に進む一方だと感じます。 自覚することから始まる、新しい毎日のために、この物語の中で自分を見つけてください。 原書:'82년생 김지영' 조남주 出版社:筑摩書房 ページ数:256 サイズ:文庫判 発売日:2023.2.13 ISBN:9784480438584 〈出版サイトより〉 キム・ジヨンの半生を克明に振り返り、女性が出会う差別を描き絶大な共感を得たミリオンセラー、ついに文庫化!解説=伊東順子 文庫版解説=ウンユ BTS・RM、少女時代・スヨン、Red Velvet・アイリーンも言及。韓国で社会現象を巻き起こし、チョン・ユミ コン・ユ共演で映画化。 「これは、わたしの物語だ」 韓国136万部、日本23万部、32の国・地域で翻訳、 韓国文学やフェミニズム隆盛の契機となり、絶大な共感で世界緒揺るがした〈事件的〉小説、待望の文庫化! 「女性たちの絶望が詰まったこの本は、未来に向かうための希望の書」――松田青子 「フェミニズムって、実は学問でも思想でもなく、女性たちの日常の中にある。それは生きるものであり、暮らすものだ。ということを小説にしたからこんなにパワフルなんだと思う。日本のキム・ジヨンも読みたくなった。」――ブレイディみかこ 「これは女性だけの物語ではない。フェミニズムに抵抗がある人にも読んで欲しいし、一緒に考えるべき一冊だと思う。10年後のキム・ジヨンがどんな人生を送っているか、それは今を生きる私たちにかかっている。」――村田沙耶香 「誰もが一度は気になったことがあるかもしれないけどやり過ごしていたこと、或いは疑問も抱かず当たり前だと思っていたことに今更ながら気づきを与えてくれる。」――和田彩花 キム・ジヨンの人生を克明に振り返る中で、女性が人生で出会う差別を描き、絶大な共感で世界を揺るがした〈事件的〉小説、待望の文庫化! BTSのRMらが言及、チョン・ユミ、コン・ユ共演で映画化。韓国で136万部、日本で23万部を突破。フェミニズム、韓国文学隆盛の契機となる。文庫化にあたり、新たな著者メッセージと訳者あとがき、評論を収録。 解説=伊東順子 評論=ウンユ 目次 二〇一五年秋 一九八二年~一九九四年 一九九五年~二〇〇〇年 二〇〇一年~二〇一一年 二〇一二年~二〇一五年 二〇一六年 原注 著者あとがき 日本の読者の皆さんへ 文庫版に寄せて 著者からのメッセージ 解説 伊東順子 評論『82年生まれ、キム・ジヨン』以後に女性が語り、書くということ ウンユ 訳者あとがき 文庫版訳者あとがき 著者プロフィール チョ・ナムジュ (チョ ナムジュ) (著) チョ・ナムジュ(ちょ・なむじゅ):1978年ソウル生まれ。「耳をすませば」で文学トンネ小説賞に入賞。2016年『コマネチのために』でファンサンボル青年文学賞受賞。『82年生まれ、キム・ジヨン』で第41回今日の作家賞を受賞(2017年)、ミリオンセラーとなる。著書に『彼女の名前は』(小山内園子、すんみ訳)、『サハマンション』(斎藤真理子訳)いずれも筑摩書房刊、『ミカンの味』(矢島暁子訳、朝日新聞出版)他。 斎藤 真理子 (サイトウ マリコ) (訳) 斎藤 真理子(さいとう・まりこ):翻訳家。『カステラ』(パク・ミンギュ著、ヒョン・ジェフンとの共訳 クレイン)で第一回日本翻訳大賞受賞。著者に『韓国文学の中心にあるもの』(イースト・プレス)、訳書に『サハマンション』他多数。
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声を出して、呼びかけて、話せばいいの イ・ラン
¥1,980
原書:‘소리 내어 부르고, 말하면 된다‘ 이랑 出版社:河出書房新社 ページ数:208 サイズ:四六判 発売日:2025.9.25 ISBN:9784309209333 〈出版サイトより〉 家族という地獄をサバイブしてきた。母は狂女になるしかなかったから、私もまた狂女に育った――。日本と韓国を行き来し、自由を追求する唯一無二のアーティストによる、渾身のエッセイ集。 ・ 死にたい時許せない時救われたい時、 愛する人に会えなくなった時、 私は死ぬまで何度もこの本を開くだろう。 ――金原ひとみ ・ お母さんは狂ってて、お父さんはサイテーで、 おばあちゃんは二人とも精神を病み、親戚はみんな詐欺師。 そんな家族のもと、幼い頃から泣くことも笑うこともできず、 いつも世界でひとりぼっちだった私が始めたのは、 感情に名前をつけること――。 ・ ・ 1986年生まれ、日本と韓国を股にかけて活躍するミュージシャン・作家・エッセイスト・イラストレーター・映像作家のイ・ランによる、「これまでの家族」と「これからの家族」。 日韓同時発売。 ・ ◎目次 ・ 体が記憶している場面たち 母と娘たちの狂女の歴史 本でぶたれて育ち、本を書く お姉ちゃんを探して――イ・スル(1983.11.03 ~2021.12.10) 三つの死と三つの愛 ダイヤモンドになってしまったお姉ちゃん お姉ちゃんの長女病 ランは早死にしそう 私の愛と死の日記 すべての人生がドラァグだ お姉ちゃんの車です 死を愛するのをやめようか 今は今の愚かさで あなたと私の一日 この体で生きていることがすべて 1から不思議を生きてみる イ・ランからジュンイチへ ジュンイチからイ・ランへ 確かな愛をありがとう 著者プロフィール イ・ラン(著) 1986年韓国ソウル生まれ。ミュージシャン、作家、イラストレーター、映像作家。アルバム『神様ごっこ』で韓国大衆音楽賞優秀フォーク楽曲賞を受賞。著書に『悲しくてかっこいい人』『アヒル命名会議』など。 斎藤 真理子(翻訳) 翻訳家。パク・ミンギュ『カステラ』(共訳)で日本翻訳大賞、チョ・ナムジュ他『ヒョンナムオッパへ』で韓国文学翻訳院大賞、ハン・ガン『別れを告げない』で読売文学賞を受賞。ほか、著訳書多数。 浜辺 ふう(翻訳) 劇作家・俳優。〈九条劇〉主宰。
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アヒル命名会議 イ・ラン
¥1,980
目線を変えるだけで、世界はこんなにも変わるのか。 ミュージシャンであり、作家であり、イラストレーターであり、映像作家でもあるイ・ランさんの、斬新で自由な真実を発見できる短編集。 特に、始まりの『いち、にの、さん』から表題作の『アヒル命名会議』がなんとも言えない良さです! 原書:’오리 이름 정하기‘ 이랑 出版社:河出書房新社 ページ数:284 サイズ:B6判変形 発売日:2020.11.24 ISBN:9784309208145 〈出版サイトより〉 人間でいようとするから辛いのよ。早くゾンビになっちゃえば?――新時代の自由を拓く稀代の才能による、13の物語。 神「お前、なんで生きとる?そんなことで次の天地創造までやっていけると思うのか?」――仕事、友だち、家族、恋人、性別、神様…新時代の自由を拓く稀代のアーティスト、待望の初小説集。 詩、戯曲、小説、随筆、そして音楽。 誠実に、ユーモラスに、自分らしくそれらを行き来すること。 僕はイ・ランに憧れている。 ーー後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION) ソウル全域を食人ウィルスが襲う。その時、若い男女と一匹の猫はーー。(「いち、にの、さん」) かっとしやすく偏屈な神のもと、動植物や自然現象を創造する天使たち。(「アヒル命名会議」) ゾンビ映画のエキストラ出演画像がSNSでバズり、突然有名になった気弱な俳優の切実な叫びとはーー。(「手違いゾンビ」) すべてをゼロから問いなおす、13の物語。 目次・収録作品 ■目次 いち、にの、さん 하나, 둘, 셋 アヒル命名会議 오리 이름 정하기 手違いゾンビ 똥손 좀비 後で来てください 이따 오세요 セックスとコメディ 섹스와 코미디 あなたの能力を見せてください 당신의 능력을 보여주세요 韓国人の韓国の話 한국 사람의 한국 이야기 私は今日聞いた 나는 오늘 들었다 旗 깃발 お前のすべての動きを認知せよ 너의 모든 움직임을 인지하라 センセーション・ファッション 센세이숀-휏숀 贈与論 증여론 キョンヒ台風 태풍, 경희 作家のことば 「キム・ギョンヒョン物語」を待ちながら ‘김경형 이야기책’를 기다리며 娘イ・ランと私キム・ギョンヒョン キム・ギョンヒョン 딸 이랑과 나 김경형 日本語版作家のことば 「名づけること」が生涯の夢 평생 소원이 이름 짓는 사람 訳者あとがき 斎藤真理子 著者プロフィール イ・ラン(著) 1986年ソウル生まれ。シンガーソングライター、エッセイスト、作家、イラストレーター、映像作家。著書『悲しくてかっこいい人』(エッセイ集)、『私が30代になった』(コミック)など。 斎藤 真理子(翻訳) 翻訳家。訳書にチョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』、ハン・ガン『すべての、白いものたちの』など。
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光と糸 ハン・ガン
¥2,200
エッセイ、詩、日記、写真、そして、ノーベル文学賞受賞記念講演「光と糸」の全文を、ハン・ガン自身が編んだ新作。 ハン・ガンさんのお人柄や、執筆中の感情などがよく伝わり、今まで読んできた小説が、より一層貴重に大切に思えました。原書と同じく素敵な表紙の意味が、ハン・ガンさんの自宅の庭の日記を通してわかります(写真もハン・ガンさんの撮影だそうです)。 小説を読んでからもよし、読む前に読んでもよし。ハン・ガンファンの方にも、ハン・ガン初心者の方にも、ぜひ一度手に取っていただきたい作品です。 原書:’빛과 실‘ 한강 出版社:河出書房新社 ページ数:214 サイズ:46変形 発売日:2025.12.19 ISBN:9784309209418 〈出版サイトより〉 世界は、なぜこれほど暴力的で、同時に、なぜこれほど美しいのか? 著者自身が構成を編み上げた、ノーベル文学賞受賞後初の作品がついに刊行。光へ向かう生命の力への大いなる祈り。 「最初から最後まで光のある本にしたかった」 ――ハン・ガン 「人間性の陽溜まりと血溜まりと。その二つが常に隣り合っていて、どちらかへ行こうとしたらもう一つも絶対に通らなくてはいけない。ハン・ガンの小説にはそんなところがある」 ――斎藤真理子 ノーベル文学賞受賞記念講演「光と糸」全文、創作についてのエッセイ、5編の詩、光を求めて枝葉を伸ばす植物をめぐる庭の日記、そして著者自身による写真を、著者自らが編んだ、ハン・ガン自身によるハン・ガン。 過去が現在を助けることはできるか? 死者が生者を救うことはできるのか? ――本文より 目 次 ・ 光と糸 いちばん暗い夜にも 本が出たあと 小さな茶碗 ・ コートと私 北向きの部屋 (苦痛に関する瞑想) 声(たち) とても小さな雪のひとひら ・ 北向きの庭 庭の日記 もっと生き抜いたあとで ・ 訳者あとがき ・ 著者プロフィール ハン・ガン(著) 1970年生まれ。2016年『菜食主義者』で国際ブッカー賞、2023年『別れを告げない』でメディシス賞外国小説部門、2024年ノーベル文学賞を受賞。著書に『少年が来る』『すべての、白いものたちの』等。 斎藤 真理子(翻訳) 翻訳家。パク・ミンギュ『カステラ』(共訳)で日本翻訳大賞、チョ・ナムジュ他『ヒョンナムオッパへ』で韓国文学翻訳院大賞、ハン・ガン『別れを告げない』で読売文学賞を受賞。ほか、著訳書多数。
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すべての、白いものたちの ハン・ガン
¥935
崩壊の世紀を進む私たちの、残酷で偉大ないのちの物語。 原書:‘흰’ 한강 出版社:河出書房新社 ページ数:192 サイズ:文庫判 発売日:2023.2.7 ISBN:9784309467733 〈出版サイトより〉 アジア唯一のブッカー賞受賞作家の代表作がついに文庫化。ワルシャワと朝鮮半島をむすぶ、はかなくも偉大ないのちの物語。 著者プロフィール ハン・ガン(著) 1970年生まれ。韓国の作家。邦訳著書に『菜食主義者』(李箱文学賞、ブッカー賞受賞)『少年が来る』『ギリシャ語の時間』『すべての、白いものたちの』『回復する人間』『引き出しに夕方をしまっておいた』等。 斎藤 真理子(翻訳) 翻訳家。訳書にチョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』チョン・セラン『フィフティピープル』チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』パク・ソルメ『もう死んでいる十二人の女たちと』等。
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タワー ペ・ミョンフン
¥2,420
原書:‘터워’ 배명훈 出版社:河出書房新社 ページ数:320 サイズ:四六判 発売日:2022.9.27 ISBN:9784309208657 〈出版サイトより〉 地上22階に国境地帯と駐屯軍をおく、674階建て超巨大ビル国家「ビーンスターク」を生きる人々の物語。韓国SFの金字塔。 著者プロフィール ペ・ミョンフン(著) 1978年生まれ。2005年に「スマートD」で科学技術創作文芸に当選し作家デビュー。10年に若い作家賞を受賞。12年に「サイエンスタイムズ」で「韓国SF作家ベスト10」に選出。著書に『タワー』ほか。 斎藤 真理子(翻訳) 翻訳家。訳書にチョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』パク・ソルメ『もう死んでいる十二人の女たちと』ハン・ガン『引き出しに夕方をしまっておいた』ほか。
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フィフティ・ピープル[新版] チョン・セラン
¥2,420
原書:'피프티 피플' 정세랑 出版社:亜紀書房 ページ数:490 サイズ:188mm × 130mm 発売日:2024/10/25 ISBN:978-4-7505-1859-6 〈出版サイトより〉 〈この50人の中に、きっとあなたの味方がいる〉 多くの読者に愛され、読み継がれてきた韓国文学の必読の名作が、細部にさらなる磨きをかけて再登場。 50人の登場人物が、あやとりのようにすれ違い、重なりあい、結び合う。 一度読んだ人も、初めましての人も。読めばだれかと話したくなる、悲しくて、おかしくて、痛くて、愛おしい物語。 著者プロフィール チョン・セラン (チョン セラン) (著) 1984年ソウル生まれ。編集者として働いた後、2010年に雑誌『ファンタスティック』に「ドリーム、 ドリーム、ドリーム」を発表して作家デビュー。2013年、『アンダー、サンダー、テンダー』(吉川凪訳、クオン)で第7回チャンビ長編小説賞、2017年に『フィフティ・ピープル』で第50回韓国 日報文学賞を受賞。純文学、SF、ファンタジー、ホラーなどジャンルを超えて多彩な作品を発表し、若い世代から愛され続けている。童話、エッセイ、シナリオなども手がけている。他の小説作品に『保健室のアン・ウニョン先生』『声をあげます』『シソンか ら 、』(斎藤真理子訳、亜紀書房)、『屋上で会いましょう』『地球でハナだけ』(すんみ訳、亜紀書房)など 。 斎藤 真理子 (サイトウ マリコ) (訳) 1960年新潟生まれ。訳書に『カステラ』(パク・ミンギュ、ヒョン・ジェフンとの共訳、クレイン)、『こびとが打ち上げた小さなボー ル 』( チョ・セヒ、河出書房新社) 、『ディディの傘 』(ファン・ジョンウン、亜紀書房)、『別れを告げない』(ハン・ガン、白水社)など。著書に 『韓国文学の中心にあるもの』(イースト・プレス)など。『カステラ』で第1回日本翻訳大賞受賞。
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シソンから、 チョン・セラン
¥1,980
原書:'시선으로부터,' 정세랑 出版社:亜紀書房 ページ数:360 サイズ:B6判 発売日:2021/12/22 ISBN:978-4-7505-1725-4 〈出版サイトより〉 《私たちの心には、“彼女”のかけらがあるから》 女性への暴力や不条理が激しかったころ、美術家として作家として、時代に先駆けて生きたシム・シソン。 ユーモアを忘れずにたくさんの仕事をし、二度結婚して四人の子供を育て、世の評判をものともしなかった人。 そんな〈家長〉にならい、自由に成長してきた子供と孫たちは、彼女の死後十年にあたり、ハワイでたった一度きりのちょっと風変わりな祭祀を行うことにするが…… 『フィフティ・ピープル『保健室のアン・ウニョン先生』のチョン・セランが贈る家族三代の物語。 韓国で16万部を突破した待望の最新長編小説。 ――20世紀を生き抜いた女性たちに捧げる、21世紀を生きる女性たちからの温かな視線。 著者プロフィール チョン・セラン (チョン セラン) (著) 1984年ソウル生まれ。編集者として働いた後、2010年に雑誌『ファンタスティック』に「ドリーム、ドリーム、ドリーム」を発表してデビュー。13年『アンダー、サンダー、テンダー』(吉川凪訳、クオン)で第7回チャンビ長編小説賞、17年に『フィフティ・ピープル』(斎藤真理子訳、亜紀書房)で第50回韓国日報文学賞を受賞。純文学、SF、ファンタジー、ホラーなどジャンルを超えて多彩な作品を発表し、幅広い世代から愛され続けている。 他の小説作品に『保健室のアン・ウニョン先生』(斎藤真理子訳)、『屋上で会いましょう』(すんみ訳)、『声をあげます』(斎藤真理子訳、以上、亜紀書房)、『地球でハナだけ』『八重歯が見たい』などがある。 斎藤 真理子 (サイトウ マリコ) (訳) 1960年新潟生まれ。訳書にパク・ミンギュ『カステラ』(ヒョン・ジェフンとの共訳、クレイン)、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)、ハン・ガン『回復する人間』、パク・ソルメ『もう死んでいる十二人の女たちと』(以上、白水社)、ファン・ジョンウン『ディディの傘』(亜紀書房)など。『カステラ』で第1回日本翻訳大賞受賞。
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声をあげます チョン・セラン
¥1,760
原書:'목소리를 드릴게요' 정세랑 出版社:亜紀書房 ページ数:280 サイズ:四六判 発売日:2021/06/16 ISBN:978-4-7505-1698-1 〈出版サイトより〉 地球の滅亡、感染症、種の絶滅、大量消費……《 解決の鍵はいつだって未来にある! 》 身に覚えのないことで突然、収容所に監禁された英語教師のスンギュン。16名もの教え子が殺人者になっているという。 そして、その原因が自分の“ 声” にあるというのだが……(「声をあげます」) 『フィフティ・ピープル』『保健室のアン・ウニョン先生』の人気作家が放つ初めてのSF短編集。 文明社会の行きづまりを軽やかに描き出し、今を生きる女性たちにエールを贈る、シリアスでポップな8つの物語。 二十三世紀の人たちを怒らせるのではないかと思うと私は恐ろしい。 この正常ではない、腹立たしい豊かさは最悪の結果に終わってしまうだろうと思う。 未来の人々に軽蔑されずにすむ方向へ軌道修正できたらいいのに。(「あとがき」より) 目次 ■ ミッシング・フィンガーとジャンピング・ガールの大冒険 ■ 十一分の一 ■ リセット ■ 地球ランド革命記 ■ 小さな空色の錠剤 ■ 声をあげます ■ 七時間め ■ メダリストのゾンビ時代 ■ あとがき ■ 訳者あとがき 著者プロフィール チョン・セラン (チョン セラン) (著) 1984年ソウル生まれ。編集者として働いた後、2010年に雑誌『ファンタスティック』に「ドリーム、ドリーム、ドリーム」を発表してデビュー。13年『アンダー、サンダー、テンダー』(吉川凪訳、クオン)で第7回チャンビ長編小説賞、17年に『フィフティ・ピープル』(斎藤真理子訳、亜紀書房)で第50回韓国日報文学賞を受賞。純文学、SF、ファンタジー、ホラーなどジャンルを超えて多彩な作品を発表し、幅広い世代から愛され続けている。 他の小説作品に『保健室のアン・ウニョン先生』(斎藤真理子訳)、『屋上で会いましょう』(すんみ訳、以上、亜紀書房)、『地球でハナだけ』『八重歯が見たい』『シソンから』などがある。 斎藤 真理子 (サイトウ マリコ) (訳) 1960年新潟生まれ。訳書にパク・ミンギュ『カステラ』(ヒョン・ジェフンとの共訳、クレイン)、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)、チョ・ナムジュ『82 年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)、ハン・ガン『回復する人間』、パク・ソルメ『もう死んでいる十二人の女たちと』(以上、白水社)、ファン・ジョンウン『ディディの傘』(亜紀書房)など。『カステラ』で第1回日本翻訳大賞受賞。
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保健室のアン・ウニョン先生 チョン・セラン
¥1,760
原書:'보건교사 안은영' 정세랑 出版社:亜紀書房 ページ数:304 サイズ:四六判 発売日:2020/03/19 ISBN:978-4-7505-1636-3 〈出版サイトより〉 韓国文学の新シリーズ〈チョン・セランの本〉刊行開始! 『フィフティ・ピープル』の若き旗手が放つ、奇想天外な物語。 この学校には、何かがいる―― 養護教諭のアン・ウニョンが新しく赴任した私立M高校。 この学校には原因不明の怪奇現象や不思議な出来事がつぎつぎとまき起こる。 霊能力を持つ彼女はBB弾の銃とレインボーカラーの剣を手に、 同僚の漢文教師ホン・インピョとさまざまな謎や邪悪なものたちに立ち向かう。 はたしてM高校にはどんな秘密が隠されているのか……。 斬新な想像力と心温まるストーリーで愛され続けるチョン・セランの魅力が凝縮した長編小説。 「私はこの物語をただ快感のために書きました。一度くらい、そういうことがあってもいいんじゃないかと思いました。ですから、ここまで読んできて快感を感じられなかったとしたら、それは私の失敗ということになります。」(「あとがき」より) Netflixオリジナルドラマ「保健教師アン・ウニョン」原作! 著者プロフィール チョン・セラン (チョン セラン) (著) 1984年ソウル生まれ。編集者として働いた後、2010年に雑誌『ファンタスティック』に「ドリーム、ドリーム、ドリーム」を発表してデビュー。 13年『アンダー、サンダー、テンダー』(吉川凪訳、クオン)で第7回チャンビ長編小説賞、17年に『フィフティ・ピープル』(斎藤真理子訳、亜紀書房)で第50回韓国日報文学賞を受賞。純文学、SF、ファンタジー、ホラーなどジャンルを超えて多彩な作品を発表し、幅広い世代から愛され続けている。 他の小説作品に『地球でハナだけ』『八重歯が見たい』『屋上で会いましょう』『声を差し上げます』などがある。 斎藤 真理子 (サイトウ マリコ) (訳) 1960年新潟生まれ。訳書にパク・ミンギュ『カステラ』(ヒョン・ジェフンとの共訳、クレイン)、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)、ファン・ジョンウン『誰でもない』(晶文社)、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)、ハン・ガン『回復する人間』(白水社)、イ・ギホ『誰にでも親切な教会のお兄さんカン・ミノ』(亜紀書房)など。『カステラ』で第1回日本翻訳大賞受賞。
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ディディの傘 ファン・ジョンウン
¥1,760
原書:'디디의 우산' 황정은 出版社:亜紀書房 ページ数:288 サイズ:四六判 発売日:2020/09/18 ISBN:978-4-7505-1668-4 〈出版サイトより〉 死と破壊、そして革命。 人々は今日をどのように記憶するのか。 「セウォル号沈没事故」「キャンドル革命」という韓国で起きた社会的激変を背景に、人が人として生きることの意味を問う最新作。 多くの人命を奪った「セウォル号沈没事故」、現職大統領を罷免に追い込んだ「キャンドル革命」という社会的激変を背景にした連作小説。 孤立し、閉塞感が強まる日常の中で、人はいかに連帯し、突破していくのか? 行く先に真の〈革命〉はもたらされるのか? 私たちが望む未来とは? ――人は誰もが唯一無二の存在という事実をあらためて突きつけていく。 デビューから15年。たくさんの読者を獲得すると同時に、文壇の確固たる支持を受け、名実ともに韓国を代表する作家となったファン・ジョンウンが放つ、衝撃の最新作。 「d」と「何も言う必要がない」の2作品を収録。 2019年〈小説家50人が選ぶ“今年の小説”〉第1位に選出。5・18文学賞、第34回萬海文学賞受賞作。 目次 ・d ・何も言う必要がない ・あとがき ・日本の読者のみなさんへ ・訳者解説 著者プロフィール ファン・ジョンウン (ファン ジョンウン) (著) 1976年生まれ。2005年、短編「マザー」でデビュー。08年、最初の短編集『七時三十二分 象列車』を発表すると、現実と幻想をつなぐ個性的な表現方法が多くの人の心を捉え、〈ファン・ジョンウン・シンドローム〉を巻き起こす。 10年、最初の長編小説『百の影』で韓国日報文学賞、12年、『パ氏の入門』で申東曄文学賞、14年、短編「誰が」で李孝石文学賞、15年、『続けてみます』で大山文学賞、17年、中編「笑う男」(本書収録作「d」)で金裕貞文学賞など、数々の文学賞を受賞。本作では5・18文学賞と第34回萬海文学賞を受賞している。 邦訳された作品に『誰でもない』(斎藤真理子訳、晶文社)、『野蛮なアリスさん』(斎藤真理子訳、河出書房新社)がある。 斎藤 真理子 (サイトウ マリコ) (訳) 1960年新潟生まれ。訳書にパク・ミンギュ『カステラ』(ヒョン・ジェフンとの共訳、クレイン)、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』(亜紀書房)、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)、ハン・ガン『回復する人間』(白水社)、イ・ギホ『誰にでも親切な教会のお兄さんカン・ミノ』(亜紀書房)など。『カステラ』で第1回日本翻訳大賞受賞。
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年年歳歳 ファン・ジョンウン
¥2,145
お父さんは私に、忘れろって。 楽になりたかったら、忘れろって。 生きていりゃ、それが人生の秘訣だって。 (本文より) 生きてきて、順子(スンジャ)、という名前を持つ人によく出会った。 何でスンジャがこんなに多いのだろう? この本はそんな疑問から始まった。 スンジャさんにインタビューをする過程で、スンジャさんと私は スンジャさんの話は全部、切れ切れだということを知った。 (『作家の言葉』より) 原書:‘연년세세‘ 황정은 出版社:河出書房新社 ページ数:194 サイズ:四六判 発売日:2022.3.24 ISBN:9784309208480 〈出版サイトより〉 日本語で「従順な子」という意味の名で育った母。韓国最高峰の作家が描く母と娘たちの物語。 著者プロフィール ファン・ジョンウン(著) 1976年ソウル生まれ。邦訳に『誰でもない』(収録作「誰が」で李孝石文学賞受賞)『野蛮なアリスさん』『ディディの傘』(収録作「笑う男」で金裕貞文学賞受賞)『続けてみます』(大山文学賞受賞)がある。 斎藤 真理子(翻訳) 翻訳家。訳書にチョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』、ファン・ジョンウン『ディディの傘』他。
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こびとが打ち上げた小さなボール チョ・セヒ
¥1,430
原書:‘난장이가 쏘아올린 작은 공‘ 조세희 出版社:河出書房新社 ページ数:448 サイズ:文庫判 発売日:2023.7.6 ISBN:9784309467849 〈出版サイトより〉 韓国で300刷を超えるロングセラー、現代作家たちがリスペクトする名作がついに文庫化。千年の怒りが渦巻く祈りの物語。 著者プロフィール チョ・セヒ(著) 1942年生。韓国の作家。75年より『こびとが打ち上げた小さなボール』の連作を、検閲を逃れ様々な媒体で発表し始め、78年に刊行。翌年同作で東仁文学賞受賞。現在までに300刷を超えるロングセラーとなる。 斎藤 真理子(翻訳) 翻訳家。著書に『韓国文学の中心にあるもの』がある。訳書にパク・ミンギュ『カステラ』、ハン・ガン『すべての、白いものたちの』、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』ほか多数。
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韓国の味 別冊 中くらいの友だち
¥1,650
出版社:クオン ページ数:144 サイズ:A5判並製 発売日:2024.11.25 ISBN:9784910214702 韓国を語らい・味わい・楽しむ雑誌『中くらいの友だち』。長年韓国とかかわってきた人々が、詩、エッセイ、翻訳、街歩き、韓国伝統食や韓国ロックなど、ユニークな視点で韓国を綴ってきました。 ファンに惜しまれつつ昨年最終号を迎えましたが、別冊として復活! 今回は「韓国の味」をテーマに、斎藤真理子さん、伊東順子さん、すんみさん、中沢けいさん、八田靖史さんなど、豪華執筆陣がさまざまな思い出や経験について書きます。巻頭カラーで豊富な写真も掲載。 ー編集部の言葉ー 日々の戦争報道に胸を締め付けられながら、編集を続けてきた『別冊 中くらいの友だち 韓国の味』が完成しました。「食とはつまるところ記憶である」(四方田犬彦著『サレ・エ・ペペ―塩と胡椒』)という一文にインスパイアされて始まった企画は、朝鮮半島の伝統的な醤(ジャン)からスタートし、後半では食にまつわる思い出を皆さんに書いていただきました。そこから立ち現れたのは、在日の母や祖母など女たちの物語でした。食べたい、食べさせたい、食の記憶は今も世界中につながります。皆さんのおかげで貴重な一冊が出来上がりました。 目次 韓国の味 食とはつまるところ記憶である すべては醬から始まった きむ・すひゃん ヤン監督宅の元気が出る食卓 荒井カオル 飯はわかちあうもの 韓国の学校給食 完全無償化の思想 伊東順子 韓国ハンバーガーの軌跡 米軍基地からローカル市場まで 大瀬留美子 水料理の全州とドジョウの南原、春香タワーは食後景 清水博之 発酵する韓国ロック 我がバンド“コプチャンチョンゴル”の味 佐藤行衛 食と文学 グルメ小説としての『火山島』 四方田犬彦 松の実 斎藤真理子 全州名物タッペギクッと大邱の自慢テグタンバン 雑誌『別乾坤』から 八田靖史 食とはつまるところ記憶である スッポンの涙 カン・バンファ 済州島の夏の味 きゅうりの冷やし汁 李 銀子 シッケとハンメと北のクナボジ 宋 毅 在日の「味」と「匂い」と記憶 金 誠 ハルモニのキムチ ゆうき 年代の味はチキンだ すんみ 韓国料理の記憶を辿る 中沢けい ハルモニのおことづけ 金 惠貞 「おにぎり」と「雙和湯」 金 利惠 南家の食卓 南 椌椌 著者近況
