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「要するに」って言わないで 尹 雄大
¥1,980
出版社:亜紀書房 ページ数:208 サイズ:188mm × 130mm 発売日:2025/09/30 ISBN:978-4-7505-1892-3 〈出版サイトより〉 この本が目指すのは、「自分のダメなところを変える」ことではありません。 あなたが負った傷を、そっと癒すためのセルフケアです。 そのために必要なのは、自分の話を、正しいとか間違ってるとかジャッジせずに、ぜんぶ聞くこと。 そして、勇気を出してぜんぶ語ること。 著者プロフィール 尹 雄大 (ユン ウンデ) (著) 1970年、神戸市生まれ、テレビ制作会社勤務を経てライターになる。主な著書に『さよなら、男社会』、『つながり過ぎないでいい』(以上、亜紀書房)、『句点。に気をつけろ』(光文社)、『聞くこと、話すこと』(大和書房)など。 武術や整体を通して得た経験から身体と言葉の関わりに興味を持っており、その一環としてインタビューセッションを行っている。
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結婚も出産もせず親になりました 非婚のわたしが養子と作る〈新しい家族〉 ペク ジソン(著)・藤田 麗子 (訳)
¥1,980
〈出版サイトより〉 「結婚しないということも、 養子を迎えるということも、 わたしにとっては ごく自然な選択だった。」 非婚を選んだ女性が養子縁組により2人の娘を育て、 考えたこと。 昔から、結婚をしてもしなくても 養子を迎えたいと思っていた。 未来を楽観できない世の中で子どもを産みたくはない。 きちんと面倒をみてもらえていない子どもたちが大勢いるのに、 わたしが新しく産まなくてもいいんじゃないかな? こんな考えも頭の中を占めていた。 ――本文より 編集者として20年働く著者は、結婚をせずに2人の子を養子として迎え、育てることに。 変化する結婚観や社会の制度と向き合い、新しい家族をつくっていく様子を綴った一冊。 本書を読めば、確信できるだろう。 子どもが幸せに育つために必要なのは、血縁でも男女の結婚でも規範に縛られた家庭でもないという事実を。 ――イ・ミンギョン(文化人類学者、『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』著者) 目次 第1章 新しい家族の誕生 第2章 養子縁組は「隠すもの」じゃない 第3章 娘たちの個性と才能 第4章 家族を取り巻く社会 第5章 韓国の養子縁組事情 第6章 子育てしやすい世の中にするには ――お金、仕事、社会の安全 著者プロフィール ペク ジソン (ペク ジソン) (著) 編集者。出版社トタルンウジュ(もう一つの宇宙)代表。20年間、編集者としてさまざまな組織での勤務を経て、2022年に出版社を設立。中国最後の母系社会として知られるモソ族に関する記事を読んだことをきっかけに現代版・母系家族の可能性を夢見るようになり、2010年と2013年に女児を養子縁組して育てている。2人の娘と一緒に世の中を学びながら、新たな知識と経験を積み重ねていくことに心をときめかせている。著書に『経済経営本の作り方』(2020年、未邦訳)、訳書に『少女たちの感情レッスン』(原題:YOU DON’T UNDERSTAND ME、タラ・ポーター著、2024年、未邦訳)がある。 藤田 麗子 (フジタ レイコ) (訳) フリーライター&翻訳家。福岡県福岡市生まれ。中央大学文学部社会学科卒業後、実用書、韓国エンターテインメント雑誌、医学書などの編集部を経て、2009年よりフリーライターになる。韓国文学翻訳院翻訳アカデミー特別課程第10期修了。訳書に『宣陵散策』(クオン)、著書に『おいしいソウルをめぐる旅』(キネマ旬報社)などがある。 出版社:大和書房 ページ数:256 サイズ:四六判 発売日:2024年9月14日 ISBN:978-4-479-39436-5
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ガラスと雪のように言葉が溶ける 在日韓国人三世とルーマニア人の往復書簡 尹 雄大・イリナ グリゴレ
¥1,760
〈出版サイトより〉 在日韓国人3世とルーマニア人の往復書簡 「育った村では一生文字を読み書きしない人たちがたくさんいたので、考えてみれば私もその一人だった確率がとても高いです。」 「幼い頃、韓国語は忌むべきものでした。それを話せばどんな目にあうかは直感的にわかっていたからです。」 日本語を通して描かれる、それぞれの「言葉」と「身体」をめぐる旅! 自分の子供と異国の言語で話す人類学者と自国の言葉を話せないライターが、自らルーツとアイデンティティを日本語で語ったら。 尹雄大 × イリナ・グリゴレ 尹雄大(ゆん・うんで) 1970年、神戸市生まれ。テレビ制作会社勤務を経てライターになる。主な著書に『つながり過ぎないでいい』『さよなら、男社会』(ともに亜紀書房)、『異聞風土記』(晶文社)、『体の知性を取り戻す』(講談社現代新書)など。身体や言葉の関わりに興味を持っており、その一環としてインタビューセッションを行なっている。 イリナ・グリゴレ 1984年ルーマニア生まれ。2006年に日本に留学し、2007年に獅子舞の調査をはじめる。 一時帰国後2009年に国費留学生として来日。弘前大学大学院修士課程修了後、東京大学大学院博士課程に入学。主な研究テーマは北東北の獅子舞、日本で生活する女性の身体とジェンダーに関する映像人類学的研究。現在はオートエスノグラフィー、日本における移民の研究を始めている。 出版社:大和書房 ページ数:192 サイズ:四六判 発売日:2025年7月16日 ISBN:978-4-479-39456-3
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雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら 東畑 開人
¥1,760
〈出版サイトより〉 こころのケアははじめるものではなくて、はじまってしまうものである。 つまり、自主的に、計画的に、よく考えて契約書にサインしてから開始するものではなく、受け身的に、期せずして、否が応でも巻き込まれてしまうものです。 よく晴れた休日に散歩に出かけたら、突然大雨が降ってくるようなものです。 そういうとき、僕らは当初の予定を変更して、とにもかくにも雨宿りをできる場所を探したり、傘を買ったりしなければいけなくなります。 同じように、ある日突然、身近な人の具合が悪くなる。 子どもが学校に行けなくなる。パートナーが夜眠れなくなる。老いた親が離婚すると言い出す。部下が会社に来なくなる。あるいは、友人から「もう死んでしまいたい」と連絡が来る。 突如として、暗雲が立ち込める。 どうしてそうなったのか、なにをすればいいのか、これからどうなるのか、全然わからない。 でも、雨が降っていて、彼らのこころがびしょ濡れになっていることだけはわかります。 そのとき、あなたは急遽予定を変更せざるをえません。とにもかくにも、なんらかのこころのケアをはじめなくちゃいけなくなる。 傍にいるのがあなただったからです。その人があなたの大事な人であったからです。 ある日突然、あなたは身近な人に巻き込まれて、雨の中を一緒に歩むことになってしまう。 こういうことがどんな人の身の上にも起こります。 人生には、こころのケアがはじまってしまうときがある。 ですから、突然の雨に降られている方々に向けて、あるいは長雨の中で日々を過ごしておられる方々のために、心理学の授業をしてみようと思います。 雨が降ったら、傘を差すように、こころのケアがはじまったら、心理学が役に立つと思うからです。 ――(まえがきより) 著者プロフィール 東畑 開人 (トウハタ カイト) (著) 1983年東京都生まれ。臨床心理士。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。現在、白金高輪カウンセリングルーム主宰。専門は臨床心理学、精神分析、医療人類学。著書に『聞く技術 聞いてもらう技術』(ちくま新書)、『ふつうの相談』(金剛出版)など。 出版社:KADOKAWA ページ数:352 サイズ:四六判 発売日:2024年9月2日 ISBN:978-4-04-114887-7
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それでも「さよなら」が訪れる夜もある 夜の獣医師ゆってぃー
¥1,650
〈出版サイトより〉 ブックエンドに挟まった猫、キーチェーンが抜けなくなったヘビ、発情に翻弄される小鳥、危険な誤食をした犬。 思わず笑ってしまう珍事件から、胸が締めつけられる別れの瞬間まで、救急の現場には予測不可能な出来事が毎晩訪れる。 動物の体調は、夜も昼も関係なく崩れる。その「もしもの瞬間」に命をつなぐのが、救急獣医の役割だ。著者自身も、子ども時代にペットの死を経験したことから救急獣医を志すようになったという。 動物を愛する全ての人へ贈る、優しさと強さの物語。 著者プロフィール 夜の獣医師ゆってぃー (ヨルノジュウイシユッティー) (著) 都内有数の夜間救急体制を担う「港区動物救急医療センター 芝アニマルクリニック」院長・代表。数々の動物救急病院で最前線の経験を重ね、2023年に同クリニックを開業。救急医療の現場で培った知見をもとに、「知ることが、命を守る第一歩になる」を信条に、YouTube・TikTok・InstagramなどのSNSを通じて、動物医療のリアルと命の尊さを発信している。総フォロワー数は約60万人に迫り、獣医師として国内トップの影響力を持つ発信者としても注目を集めている。 出版社:KADOKAWA ページ数:208 サイズ:四六判 発売日:2026年2月18日 ISBN:978-4-04-607939-8
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gururiのぐるり 渡辺愛知
¥1,980
〈出版サイトより〉 東京・谷中「雑貨と本gururi」店主の日々とこれまで、これから。 5年前、路地裏に開いた雑貨と本の店。およそ5坪の小さな店ながら、確かな選書、心地いい雰囲気に惹かれ、多くの人が集まる。 「あるひとりの架空の女性をイメージして、その人を思いながらお店をつくっている」という店主が、この店に至るまでのこと、女性がひとりで商売を営むこと、その現実、思うことを1冊にしました。 毎日、楽しいことばかりではありません。世界を見渡せば、侵略のニュースに不安になったり怒りをおぼえたり。この国の政治不信も募るばかりです。そういうときにも、ここに本を並べる。その一冊一冊が思いをこめてつくられている。世界を信じるための本のように感じて、心強かったです。-本文より 目次 1章 gururiの日々 gururiの一日 冬の日記 春の日記 夏の日記 秋の日記 夜の散歩 2章 gururiまで 水の中で おもちゃのレジスター 天ぷらの思い出 生き様を見せるしかない あゆちゃんと友だちになってね おばあさんになっても 傷あとのこと メイクレッスン 夢を見た 本屋でアルバイトをする 拾う神あり 再び体調を崩す 転機 誰かのためのお店 つながる おみやげ話 著者プロフィール 渡辺愛知 (ワタナベ アユチ) (著) 静岡県生まれ。広告制作会社、書店、出版社勤務を経て、2021年より東京・谷中で「雑貨と本gururi」を営んでいる。 出版社:タバブックス ページ数:192 サイズ:B6変形判 発売日:2026年3月5日 ISBN:978-4-907053-81-9
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文学カウンセリング入門 チン・ウニョン、キム・ギョンヒ/吉川凪(訳)
¥2,420
〈出版サイトより〉 「読むこと」と「書くこと」が、こんなにも静かに人を癒やす。 ―文学が“カウンセリング”になるという、新しい読書のかたち― 韓国で出版された本書『文学カウンセリング入門』は、詩や文学作品を通じて、自分自身の心の模様を読み解き、癒し、育むための方法を丁寧に示した1冊です。 韓国相談大学院大学での詩人チン・ウニョンとギム・ギョンヒの講義や論文などをもとに構成された本書は、理論編(第1部、第2部)では、文学の癒しの力とその背景にある哲学・教育思想を豊富に紹介。実践編(第3部)では、シンボルスカ、メアリー・オリヴァーらの詩を用いた実践的な12のレッスンを通して、読む・書くことで自己理解と癒しを深める手法を紹介しています。 書き写しやリライトを通じて、自らの気持ちに寄り添い、誰かと分かち合う力を育てるカリキュラム。医療・教育・福祉関係者はもちろん、自分を見つめたいすべての人へ。 著者プロフィール チン・ウニョン (チン・ウニョン) (著) 梨花女子大学および同大学院で西洋哲学を専攻し、博士号を取得。韓国相談大学院大学教授を経て現在は朝鮮大学文芸創作学科教授。2000年に季刊誌『文学と社会』に作品を発表して詩人としての活動を始め、これまでに大山文学賞、現代文学賞など多数の文学賞を受賞している。詩集としては、2022年にベストセラーとなった『私は古い街のようにあなたを愛し』のほか、『7つの単語でできた辞書』『盗んでいく歌』など。 キム・ギョンヒ (キム・ギョンヒ) (著) 梨花女子大学校哲学科および同大学院を卒業し、博士号を取得。韓国相談大学院大学教授。文学と哲学を通じて心の癒しや自己理解を促進する「文学カウンセリング」「哲学カウンセリング」を講義している。主な著作に『徳の帰還─東西洋の徳の歴史:東洋篇』、訳書に『荘子、霊魂の変化のための哲学』。 吉川凪 (ヨシカワ ナギ) (訳) 韓国の延世大学語学堂、仁荷大学国文科博士課程に留学。文学博士。著書に『京城のダダ、東京のダダ』、訳書に、朴景利『土地』、金英夏『殺人者の記憶法』、チョン・ソヨン『となりのヨンヒさん』、申庚林詩選集など。 出版社:黒鳥社 ページ数:228 サイズ:A5判 210mm × 148mm 発売日:2025/08/04 ISBN:978-4-910801-03-2
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私たちの“解放日誌” 小山内園子、渡辺愛知、安達茉莉子、いよりふみこ
¥1,100
出版社:タバブックス ページ数:60 サイズ:B6 発売日:2022.11.20 〈出版サイトより〉 〈3刷記念!ミニ冊子『私たちの“解放日誌”と“マイ・ディア・ミスター”』付録付き〉 著者4人が再び集まり、『私の解放日誌』『マイ・ディア・ミスター』のこと、イ・ソンギュンさんのことなどを語り合い、その場が「解放クラブ」となった座談会の記録です。 「解放」に魅かれる。解放されるには解体が必要だ。自分は何に束縛され、がんじがらめになっているのか、人はどのようにして自由になっていくのか−− 韓国ドラマ『私の解放日誌』を見て衝撃を受け、誰かと話をしたいと集まった4人、小山内園子(韓日翻訳者)、渡辺愛知(書店店主)、安達茉莉子(作家・文筆家)、いよりふみこ(デザイナー)が語り合い、それぞれの”解放日誌”考を寄せた1冊です。 11月20日の文学フリマ東京35を皮切りに、イベントなどで販売していく予定です。 ドラマを見た方、興味がある方、手に取っていただけると幸いです。 「解放」に魅かれる。解放されるには解体が必要だ。自分は何に束縛され、がんじがらめになっているのか、人はどのようにして自由になっていくのか−−韓国ドラマ『私の解放日誌』を見て揺さぶられ、考え続けている、そんな私たちが集まり語り、ことばにした1冊。 【目次】 座談会 “解放日誌”を話したい私たち あがめられたい、という気持ちについて 小山内園子 私の解放メモ 渡辺愛知 解放について — 今日も一頭一頭牛を追っていくこと 安達茉莉子 話し足りない解放日誌 いよりふみこ 座談会 “解放日誌”を話したい私たち、再び 『私の解放日誌』とは…
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増補新版 韓国文学の中心にあるもの 斎藤真理子
¥1,980
〈出版サイトより〉 なぜハン・ガンは、アジア人女性として初めて、ノーベル文学賞を受賞したのか? 大きな話題を呼んだ原著に、この2年、激動する韓国文学の重要作の解説を加筆、40頁増の新版登場! 韓国文学は、なぜこんなにも面白く、パワフルで魅力的なのか。その謎を解くキーは「戦争」にある。 ・著者メッセージ 本書の初版は二〇二二年七月に刊行された。その後二年と少しの間に、新たに多くの韓国文学が翻訳出版された。増補新版ではその中から注目すべきものを追加すると同時に、初版時に紙幅の関係などで見送った作品にも触れることにした。特に「第7章 朝鮮戦争は韓国文学の背骨である」の章に多くを追補している。 その作業を進めていた二〇二四年十月に、ハン・ガンがアジア人女性として初のノーベ ル文学賞を受賞した。本書を読めば、ハン・ガンが決して孤立した天才ではなく、韓国文学の豊かな鉱床から生まれた結晶の一つであることがわかっていただけると思う。 海外文学には、それが書かれた地域の人々の思いの蓄積が表れている。隣国でもあり、かつて日本が植民地にした土地でもある韓国の文学は、日本に生きる私たちを最も近くから励まし、また省みさせてくれる存在だ。それを受け止めるための読書案内として、本書を使っていただけたらと思う。(「まえがき」より) 目次 まえがき 第1章 キム・ジヨンが私たちにくれたもの 『82年生まれ、キム・ジヨン』の降臨 キム・ジヨンは何を描いていたか みんなの思いが引き出されていく 「顔のない」主人公 キム・ジヨン以前のフェミニズム文学のベストセラー 大韓民国を支える男女の契約、徴兵制 冷戦構造の置き土産 キム・ジヨンのもたらしたもの 第2章 セウォル号以後文学とキャンドル革命 社会の矛盾が一隻の船に集中した 止まった時間を描く―キム・エラン「立冬」 キャンドル革命に立ち会う―ファン・ジョンウン『ディディの傘』 当事者の前で、寡黙で 傾いた船を降りて 無念の死に捧げる鎮魂の執念 第3章 IMF危機という未曾有の体験 IMF危機とは何か 危機の予兆―チョン・イヒョン「三豊百貨店」 IMF危機が家族を変えた―キム・エラン「走れ、オヤジ殿」 「何でもない人」たちの風景―ファン・ジョンウン「誰が」 生き延びるための野球術 セウォル号はIMF危機の答え合わせ 第4章 光州事件は生きている 五・一八を振り返る 光州事件はなぜ生きているか 詩に描かれた光州事件 体験者による小説 決定版の小説、ハン・ガン『少年が来る』 遺体安置所の少年 死者の声と悪夢体験 死を殺してきた韓国現代史 『少年が来る』は世界に開かれている アディーチェの作品との類似性 さらに先を考えつづけるパク・ソルメ 歴史の中で立ち返る場所 第5章 維新の時代と『こびとが打ち上げた小さなボール』 「維新の時代」が書かせたベストセラー タルトンネの人々 都市開発と撤去民の歴史 『こびと』は一つのゲリラ部隊 物語を伝達するための驚くべき構成 若者たちの心の声が響いてくる 生き延びた『こびと』 石牟礼道子とチョ・セヒ 興南から水俣へ、また仁川へ 『こびと』が今日の日本に伝えること 再開発は韓国文学の重要なテーマ 第6章 「分断文学」の代表『広場』 「分断文学」というジャンル 朝鮮戦争と「釈放捕虜」 南にも北にも居場所がない 批評性と抒情性溢れる『広場』 四・一九革命がそれを可能にした 韓国文学に表れた「選択」というテーマ 堀田善衛の『広場の孤独』 絶対支持か、決死反対か 終わらない広場 そして、日本で終わっていないものとは 第7章 朝鮮戦争は韓国文学の背骨である 文学の背骨に溶け込んだ戦争 苛烈な地上戦と「避難・占領・虐殺」 イデオロギー戦争の傷跡 朝鮮戦争を六・二五と呼ぶ理由 金聖七が見た占領下のソウル 廉想渉『驟雨』の衝撃 したたかに生き延びる人々 自粛なき戦争小説 望郷の念を描く自由がない―失郷民作家たち 韓国社会を見すえる失郷民のまなざし 子供の目がとらえた戦争―尹興吉『長雨』 戦争の中で大人になる―朴婉緒の自伝的小説 私にはこれを書く責任がある 避難生活はどう描かれたか―金源一 避難生活はどう描かれたか―呉貞姫、黄順元 それぞれの休戦後―兵士たちの体験 それぞれの休戦後―虚無と生きる 南北双方から見た「興南撤収」 文学史上の三十八度線 越北・拉北作家の悲劇 日本がもし分割されていたら パク・ミンギュも失郷民の子孫 ファン・ジョンウンの描くおばあさんたち なぜ朝鮮戦争に無関心だったのか 世界最後の休戦国 第8章 「解放空間」を生きた文学者たち 一九四五年に出現した「解放空間」 李泰俊の「解放前後」 「親日行為」の重さ―蔡萬植「民族の罪人」 中野重治の「村の家」と「民族の罪人」 済州島四・三事件 終わりなきトラウマ―玄基栄「順伊おばさん」 解放空間と在日コリアン作家 趙廷來の大河小説『太白山脈』 パルチザンという人々 光州から済州島へ―ハン・ガン『別れを告げない』 死の堆積の上で生き延びてきた韓国文学 終章 ある日本の小説を読み直しながら あまりにも有名な青春小説『されど われらが日々―』 朝鮮戦争をめぐって激しく論争する高校生たち ロクタル管に映った朝鮮戦争 朝鮮戦争の記憶はどこへ 「特需」という恥 十代、二十代の目に残った朝鮮戦争 なぜ韓国の小説に惹かれるのか 傷だらけの歴史と自分を修復しながら生きる 韓国の文芸評論家が読む『されど われらが日々―』 時代の限界に全身でぶつかろうとする人々の物語 良い小説は価値ある失敗の記録 あとがき 増補新版 あとがき 本書関連年表 本書で取り上げた文学作品 主要参考文献 著者プロフィール 斎藤真理子 (サイトウマリコ) (著) 1960年新潟市生。翻訳者、ライター。主な訳書に、パク・ミンギュ『カステラ』(ヒョン・ジェフンとの共訳/クレイン)、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出文庫)、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(ちくま文庫)、ハン・ガン『すべての、白いものたちの』(河出文庫)、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』(亜紀書房)、チョン・ミョングァン『鯨』(晶文社)、ファン・ジョンウン『ディディの傘』(亜紀書房)、パク・ソルメ『未来散歩練習』(白水社)、李箱『翼│李箱作品集』(光文社古典新訳文庫)、ハン・ガン『別れを告げない』(白水社)など。著書に『本の栞にぶら下がる』(岩波書店)、『曇る眼鏡を拭きながら』(くぼたのぞみとの共著、集英社)、『隣の国の人々と出会う│韓国語と日本語のあいだ』(創元社)。共編著に『韓国文学を旅する60章』(波田野節子・きむ ふなとの共編著、明石書店)。2015年、『カステラ』で第一回日本翻訳大賞受賞。 出版社:イースト・プレス ページ数:368 サイズ:四六判 発売日:2025年1月17日 ISBN:978-4-7816-2416-7
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ウジョとソナ 独立運動家夫婦の子育て日記 パク・ゴヌン
¥2,860
原書:ジェシーの話 ‘제시이야기‘ 〈出版サイトより〉 2018年ソウル図書館「今年の10冊」/ 2019年韓国文化体育観光部優秀文化商品選出 日本の支配と戦争の只中も、慈しんだ家族の日常。祖国・韓国は日本の植民地下。独立を夢見て亡命した中国は日中戦争に突入。避難生活を余儀なくされた大韓民国臨時政府夫妻の姿を、我が子に希望を託す「子育て」の視点から綴った日記をグラフィックノベル化。赤ん坊の成長を主眼にしながら、日本軍の泥沼戦、先行きの見えない韓国同胞、泰然自若とした中国人の知られざる姿を繊細に描きだす。 もうひとつ、 同じ世界の別の片隅に窓が開いた。 何が同じで何が違うのか。 同じところはまるでおんなじで愛おしく、 違うところはわれわれが想像していたより はるか遠くにまで広がっていた。 ー片渕須直(アニメーション映画監督) 目次 1 ジェシーの誕生 2 戦争のはじまりと百日のお祝い 3 船上で歌う「アリラン」 4 空襲とはじめての「オンマ」 5 バスの旅と中国大陸の人びと 6 ジェシー1歳。まとまらない独立運動 7 父の不在と爆撃の日々 8 次女、ジェニーの誕生と空襲 9 姉妹の成長と長引く戦争 10 母の病と戦争の終わり 11 志なかば、帰郷へ エピローグ ふたたび、ソウルにて 前書きなど 「この地で、父親がこの子にしてあげられることは何か。一寸先は闇でしかな い今のこの家庭で、温かさと慈しみの心でひたすらこの子を守ってやることか? それとも父の選択を受け継がせ、運命だから受け入れろということか。 将来この子から、異国を彷徨い暮らした理由を尋ねられたら、独立を成し遂 げるという私たちの悲願を説明できるのだろうか。」 版元から一言 戦時下も我が子へ変わらぬ愛を注ぐ夫婦の日記は、子の可愛らしさに心を掴まれる。いっぽうで、本書で描かれる韓国独立運動家の日々には、日本人として目を開かれる事実が随所に散りばめられている。またパク・ゴヌンの絵は、子どもは愛らしく、戦火の中国大陸を細密に描き出し、物語の世界をよりいっそう鮮やかに読者へ訴えかけている。 著者プロフィール パク・ゴヌン (パク ゴヌン) (著・画) 1972年ソウル生まれ。グラフィックノベル作家。弘益大学で絵画を専攻したのち、1997年からグラフィックノベルを描き始める。韓国現代史を扱う物語を描く作家として知られる。02年、非転向長期囚(思想を転向しないまま刑期を終え、拘束延長の状態にある者のこと)の屈曲した人生を描いた『花』で大韓民国出版漫画大賞新人賞、2014年、拷問に耐え抜いた80年代の民主化闘争家を描いた『獣の時間』で富川国際漫画大賞を受賞した。近作に、人民革命党事件の死刑囚8人を描いた『その年、春』(2018年)。近年の韓国社会で起きる社会問題を扱った風刺漫画『モンスター』(2020年)などがある。 神谷 丹路 (カミヤ ニジ) (翻訳) 東京都生まれ。韓国語翻訳、日韓関係史研究。国際基督教大学在学中の81-82年に、韓国延世大学へ留学。訳書に、尹興吉『鎌』(安宇植との共訳・角川書店)、趙廷来『太白山脈』(安岡明子他との共訳・集英社)、児童書の翻訳も多く、『だまされたトッケビ』『よじはん よじはん』(いずれも福音館書店)など。著書に、『韓国 近い昔の旅 植民地時代をたどる』(凱風社)、『韓国歴史漫歩』(明石書店)、『近代日本漁民の朝鮮出漁』(新幹社)他。現在、早稲田大学、法政大学他で非常勤講師を勤める。 ヤン・ウジョ、チェ・ソナ (ヤン ウジョ チェ ソナ) (原案) 夫、ヤン・ウジョは1897年生まれ。1916年、19歳で渡米し、アメリカで事業を興す。帰国後は植民地となり、貧国に喘ぐ祖国の窮状を目の当たりにし、大韓民国臨時政府に参加し、独立運動をすべく中国大陸へ渡る。独立運動中に出会ったチェ・ソナと結婚。1938年、長女ジェシーが誕生。日中戦争の戦時下、祖国の独立を夢見て臨時政府のメンバーとして働きながら、祖国の長女、ジェシーの子育て日記を妻、チェ・ソナとともに記す。 妻、チェ・ソナは1911年生まれ。梨花女子専門学校(のちの梨花女子大)で教鞭をとっていたが、ウジェと出会い結婚し、中国へ渡る。ほどなく長女、ジェシーを出産。夫ともに臨時政府の家族の一員として活動をともにしながら、ウジョとともにジェシーの子育て日記を記す。 出版社:里山社 ページ数:368 サイズ:A5判 発売日:2020年7月15日 ISBN:978-4-907497-11-8
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しおりとめくり 北澤平祐作品集
¥4,400
〈出版サイトより〉 見る人を夢と空想の世界へと誘う、北澤平祐の世界へようこそ。 人気お菓子ブランドのパッケージをはじめ、広告や書籍装画、雑貨、アパレルまで――幅広いジャンルで心をときめかせる作品を生み出してきた、イラストレーター・北澤平祐。かわいらしい少女や動物たちが織りなす、やさしくて少し不思議な世界は、見る人の心をあたためてくれます。本書は、ジャンルを越えて広がってきたこの10年ほどの歩みをまとめた、宝物のような作品集。箔押しがきらめくカバーに、蛍光ピンクを差し色に用いた特殊印刷で、作品の魅力を鮮やかに表現しました。 さらに、美大生しおりとめくりの二人のアトリエ整理日誌という形式で書き下ろしたエッセイ9篇も収録。手に取るたびに、新しい発見とときめきに出会える一冊です。 コンテンツ Contents 1章 あれこれ いえごと わたしごと 〈おうちじかん〉 At Home ― family time, me time, this and that 2章 叶わぬままでも うつくしいもの 〈ゆめみる〉 Dreaming ― of beautiful, impossible things 3章 未来は星まかせ 〈うらなう〉 Fortune Telling ― leave the future up to the stars 4章 コロコロ フルーツ パレード 〈くだもの〉 Fruit ― a rollicking parade of juicy beauties 5章 おいしいもの すこしずつ ぜんぶ 〈たべもの〉 Cuisine ― all the scrumptious delicacies, bite by bite 6章 行き先は未定 〈おでかけ〉 A Day Out ! Where shall we go? 7章 きらめく季節のまにまに 〈ハロウィン&クリスマス〉 Halloween & Christmas ― in the glow of enchanting seasons 8章 装幀の魔法 〈ほんのおしごと〉 A Bookish Job ― the magic of book designing 9章 お披露目の瞬間 〈パッケージとプロダクト〉 Packaging & Products ― unveiling designs 著者プロフィール 北澤平祐 (キタザワヘイスケ) (著) イラストレーター・作家。アメリカに16年間在住した後、 帰国してイラストレーターとしての活動を開始。多数の書籍の装画や、パッケージ、プロダクトなど幅広い分野でイラストを提供。著作に「ユニコーンレターストーリー」(集英社/ホーム社)、「ひげが ながすぎる ねこ」 (講談社)、「ゆかいようかいノート」 (小学館)、「ルッコラのちいさなさがしものやさん」(白泉社)、「The Current /北澤平祐作品集」(玄光社)などがある。 出版社:パイ インターナショナル ページ数:272 サイズ:B5変型判 発売日:2026年2月20日 ISBN:978-4-7562-5615-7
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涙の箱 ハン・ガン/きむ ふな (訳)
¥1,650
原書:'눈물상자' 한강 〈出版サイトより〉 ノーベル文学賞作家ハン・ガンがえがく、大人のための童話 この世で最も美しく、すべての人のこころを濡らすという「純粋な涙」を探して 昔、それほど昔ではない昔、ある村にひとりの子どもが住んでいた。その子には、ほかの子どもとは違う、特別なところがあった。みんながまるで予測も理解もできないところで、子どもは涙を流すのだ。子どもの瞳は吸い込まれるように真っ黒で、いつも水に濡れた丸い石のようにしっとりと濡れていた。雨が降りだす前、やわらかい水気を含んだ風がおでこをなでたり、近所のおばあさんがしわくちゃの手で頬をなでるだけでも、ぽろぽろと澄んだ涙がこぼれ落ちた。 ある日、真っ黒い服を着た男が子どもを訪ねてくる。「私は涙を集める人なんだ」という男は、大きな黒い箱を取り出し、銀の糸で刺繍されたリボンを解くと、大小、かたちも色もさまざまな、宝石のような涙を子どもに見せた。そして、このどれでもない、この世で最も美しい「純粋な涙」を探していると話す。男は子どもがそれを持っているのではないかと言うのだが――。 「過去のトラウマに向き合い、人間の命のもろさを浮き彫りにする強烈な詩的散文」が評価され、2024年にノーベル文学賞を受賞したハン・ガン。本書は童話と銘打ちながらも、深い絶望や痛みを描き、そこを通過して見える光を描くハン・ガンの作品世界を色濃く感じられる作品です。 幸せな出会いが実現し、日本語版の絵はハン・ガン自身、長年ファンだったというjunaidaさんが担当。ハン・ガンが、「読者それぞれのなかにある希望の存在」としてえがいた主人公や、どこともいつとも特定しない本作の世界を美しく描き、物語とわたしたちをつないでくれます。 2008年、韓国で発売され、本国では子どもから大人まで幅広い年齢層に愛されている本作。ハン・ガン作品との出会いにもおすすめの一冊です。 「きみの涙には、むしろもっと多くの色彩が必要じゃないかな。特に強さがね。 怒りや恥ずかしさや汚さも、避けたり恐れたりしない強さ。 ……そうやって、涙にただよう色がさらに複雑になったとき、ある瞬間、きみの涙は 純粋な涙になるだろう。いろんな絵の具を混ぜると黒い色になるけど、 いろんな色彩の光を混ぜると、透明な色になるように」 ―本文より― 涙をめぐる、あたたかな希望のものがたり。 著者プロフィール ハン・ガン (ハンガン) (著) 1970年、韓国・光州生まれ。延世大学国文学科を卒業。1994年、ソウル新聞新春文芸に短編「赤い碇」が当選し、作家デビュー。2005年、『菜食主義者』(クオン)で李箱文学賞を、また同作で2016年にアジア人初の国際ブッカー賞を受賞。2017年、『少年が来る』(クオン)でイタリアのマラパルテ賞、2023年、『別れを告げない』(白水社)でフランスのメディシス賞(外国小説部門)、また同作で2024年、フランスのエミール・ギメ アジア文学賞を受賞。2024年、「過去のトラウマに向き合い、人間の命のもろさを浮き彫りにする強烈な詩的散文」が評価され、ノーベル文学賞を受賞。他に『引き出しに夕方をしまっておいた』『そっと 静かに』(以上クオン)、『ギリシャ語の時間』(晶文社)、『すべての、白いものたちの』(河出書房新社)、『回復する人間』(白水社)などが邦訳されている。 きむ ふな (キムフナ) (訳) 韓国生まれ。韓国の誠信女子大学、同大学院を卒業し、専修大学大学院日本文学科で博士号を取得。日韓の文学作品の紹介と翻訳に携わる。訳書にハン・ガン『菜食主義者』、キム・エラン『どきどき僕の人生』、キム・ヨンス『ワンダーボーイ』、ピョン・ヘヨン『アオイガーデン』、シン・ギョンスク『オルガンのあった場所』(以上クオン)、孔枝泳『愛のあとにくるもの』(幻冬舎)など。共訳書にハン・ガン『引き出しに夕方をしまっておいた』(クオン)など。著書に『在日朝鮮人女性文学論』(作品社)がある。韓国語訳書の津島佑子『笑いオオカミ』にて板雨翻訳賞を受賞。 出版社:評論社 ページ数:88 サイズ:四六判 発売日:2025年8月18日 ISBN:978-4-566-02489-2
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JOGUMAN ちっぽけなぼくらの存在理由 ジョグマンスタジオ
¥1,870
原書:'우리는 조구만 존재야' 개정증보판 Joguman Studio 〈出版サイトより〉 「300万年生きても、人生はむずかしい」…地球の隅っこで暮らす恐竜「ブラキオ」が投げかける、何気ない人生の質問。「300万歳の恐竜の体験する日常」のマンガを通し、ユニークな新しい視点、自分を肯定できる考え方、力を抜いて生きるヒント、日々の小さな幸せへの気づきを得られる。かわいいキャラクターが登場するマンガ形式の親しみやすさながら、哲学書のような深みがあると韓国で10万部のベストセラーに。発売後もブラキオと仲間のキャラクターの人気は高く、企業、病院、スポーツチームなどともコラボが行われ、多彩なプロジェクトでその世界を広げている。ブラキオが伝える「ぼくたちは小さくてもそれぞれが大切な存在だ」というメッセージを受け、韓国では発売後、「ありのままの自分でいてもいいんだと伝えてくれる本」「この本があることで生きていける」「読むだけで笑顔になれる」といった、熱心な読者の声が多く寄せられ続けている。 300万歳の恐竜ブラキオの日常探求。がんばることに疲れたら心を少し休ませよう。恐竜ブラキオを通して気づく自分らしい生き方、日々の小さな幸せ…。じんわり沁みる36の短編マンガ。韓国で大人気のキャラクターブランド、JOGUMAN、初の日本語版書籍。 目次 1 ぼくはこんな恐竜だよ(雨の日にはエビフライ;家事;最も希望に満ちた時間;眠れない夜にはカボチャスープを;洗濯;琴線に触れる;ものすごく些細なこと;いちばん自信のあるもの;アンキロの告白) 2 きみといっしょにいるときのぼく(ささやかだけどうれしいプレゼント;父さんは「チコンナム」;変わった姿勢のおばさん;崩れた城;ウマ;締め切り前に連絡がくると;世界一美しい単語;犬;黄色い家;ひと口のゆくえ;無関心のフォルダ;ブダペスト行きの飛行機) 3 この世は生きがいのある場所だろうか?(生存の危機;すべての望みをかなえたら;アヒル白鳥;昔ながらのチューインガム;かたつむりのつむちゃん;ククス;知らないほうがよかったこと;見知らぬ人の祈り;宇宙のチリ;人生は迷路) 4 終わったと思ったでしょ?(落とし物ボックス;なにも;ピアスと親知らず;クリエーターの宿命;雪だるまを作り直す人たち;作者の言葉―ようやく到着した手紙;おまけ) 出版社:主婦の友社 ページ数:304 サイズ:四六判 発売日:2025年12月10日 ISBN:978-4-07-462640-3
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朝のピアノ 或る美学者の『愛と生の日記』 キム・ジニョン/小笠原藤子 (著)
¥2,420
原書:'아침의 피아노' 〈出版サイトより〉 ノーベル賞作家ハン・ガンが3回読んだ本:「しばらく外国にいたとき、この本を1日いちど、3回読んだ。毎日読んでもいい本」 日常がシャッターを下ろすように中断されると知った時に……残ったのは「愛」だった。 『朝のピアノ』は、キム・ジニョン先生が天に召される三日前、意識混濁状態に入る直前まで、メモ帳に書き留められた生の日記である。 哲学者/美学者として著名であった著者が死を意識せざるを得なくなったとき、より明確に感じ取るようになったのは世界の美しさや愛、ささやかな日常のおもしろさだった。 〈雨降りの日、世界は深い思索に濡れる。そんなときは、世界が愛を待つ気持ちでいっぱいだということを知っている。わたしがどれほど世界を愛しているかも〉 〈もっと長生きしなければならないのは、もっと生きながらえるためではない。後回しにしてきたことに対する義務と責任を遂行するためだ〉 どこから読んでも静かに心に染みわたる一節が見つかる一冊。 〈本書は、多方面で活躍された著者が人生に幕を下ろす三日前までをメモに綴った日記である。だが、逆説的な部分があるとしても、焦点はあくまで「生」にあり、忍び寄る最期にあるのではない。彼が描く日常生活の何気ないワンシーンは、むしろ牧歌的ですらある。不安を抱えながらも、冷静さを保とうと努め、前向きな姿勢を取り続ける。生への執着および葛藤、愛着、賛美、そして周囲へ向ける視線、配慮、感謝、愛。音楽や文学で色付けられ、重厚でいてシンプル。そして最期まで守り続けた、人としての威厳に心打たれる。淡々と綴られているにもかかわらず、この日記は奥深い。(訳者あとがきより)〉 著者プロフィール キム・ジニョン (キムジニョン) (著) 哲学者/美学者 高麗大学ドイツ語独文学科と同大学院を卒業し、ドイツのフライブルク大学大学院(博士課程)留学。フランクフルト学派の批判理論、特にアドルノとベンヤミンの哲学と美学、ロラン・バルトをはじめとするフランス後期構造主義を学ぶ。小説、写真、音楽領域の美的現象を読み解きながら、資本主義の文化および神話的な捉えられ方を明らかにし、解体しようと試みた。市井の批判精神の不在が、今日の不当な権力を横行させる根本的な原因であると考え、新聞・雑誌にコラムを寄稿。韓国国内の大学で教鞭をとり、哲学アカデミーの代表も務めた。バルト『喪の日記』の韓国語翻訳者としても知られる。 小笠原藤子 (オガサワラフジコ) (著) 上智大学大学院ドイツ文学専攻「文学修士」。現在、慶應義塾大学・國學院大學他でドイツ語講師を務める傍ら、精力的に韓国語出版翻訳に携わる。訳書にチョン・スンファン『自分にかけたい言葉 ~ありがとう~』(講談社)、リュ・ハンビン『朝1 分、人生を変える小さな習慣』(文響社)、イ・ギョンヘ『ある日、僕が死にました』(KADOKAWA)、ケリー・チェ『富者の思考 お金が人を選んでいる』(小社)など多数。 出版社:CEメディアハウス ページ数:272 サイズ:四六変型判 発売日:2025年3月28日 ISBN:978-4-484-22127-4
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アイデアがあふれ出す不思議な12の対話 キム・ハナ/清水知佐子(訳)
¥1,650
原書:'당신과 나의 아이디어' 김하나 〈出版サイトより〉 真夜中のバーで繰り広げられる12杯の酒と対話が凝り固まった頭をほぐし、ものの見方を変える! 舞台は、街はずれにあるバーカウンター。 「アイデア」について絶えず考え続けている酒の強い女と、ちょっと保守的でおやじっぽい趣向の男。ふたりは酒を酌み交わしながら、「アイデア」はどうやって生まれるのか、対話形式でその本質を明らかにしていく。 目次 はじめに 一杯 ミスティ 二杯 レンガみたいな単語 三杯 小さなひらめき 四杯 味を描写する能力 五杯 縮尺 六杯 また別の大陸 七杯 壁との戦争 八杯 森、そしてもっと大きな森 九杯 関数の箱 十杯 引き算のアイデア 十一杯 森の陰地 十二杯 一歩 改訂版に寄せて 著者プロフィール キム・ハナ (キムハナ) (著) 読んで、書いて、聞いて、話す人。広告代理店(第一企画、TBAコリア)に長年コピーライターとして勤めた後、作家、司会などとして活躍している。『チェキラウト――キム・ハナの側面突破』、『女ふたり、トークしています。』のポッドキャスト進行役としても人気。 著書・共著に『女ふたり、暮らしています。』、『話すことを話す』(以上、清水知佐子訳、CCCメディアハウス)、『力を抜く技術』、『わたしが本当に好きな冗談』、『15度』、『クイーンズランド姉妹ロード 女ふたり、旅しています。』、『ビクトリーノート』(以上、未邦訳)がある。 清水知佐子 (シミズチサコ) (訳) 和歌山県生まれ。大阪外国語大学朝鮮語学科卒業。読売新聞記者などを経て翻訳に携わる。 訳書に、キム・ハナ/ファン・ソヌ『女ふたり、暮らしています。』、キム・ハナ『話すことを話す』(いずれもCCCメディアハウス)のほか、朴景利『完全版 土地』、イ・ギホ『原州通信』、絵と文イ・ミギョン『クモンカゲ 韓国の小さなよろず屋』(いずれもクオン)、シン・ソンミ『真夜中のちいさなようせい』(ポプラ社)、タブロ『BLONOTE』(世界文化社)などがある。 出版社:CCCメディアハウス ページ数:320 サイズ:四六判 発売日:2022年9月2日 ISBN:978-4-484-22109-0
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死体でもいいから、そばにいてほしい 悪と寂しさの心理学 クォン・イルヨン/中川 里沙 (訳)
¥1,980
再入荷しました! 原書:'내가 살인자의 마음을 읽는 이유‘ 권일용 〈出版サイトより〉 韓国初のプロファイラー、クォン・イルヨン。 科学捜査すら整っていなかった時代、彼は独学で「犯罪心理分析」という未知の領域を切り拓いた。 連続殺人、暴力団抗争、サイコパス――韓国社会を震撼させた事件の裏で、クォンは「悪の心」を読み解き、科学的手法を現場に根づかせた。 本書は、犯罪心理学を通して「人はなぜ他人を傷つけるのか」「なぜ悪は生まれ、進化するのか」を徹底的に掘り下げる。 攻撃性の定義から、自己合理化・確証バイアス・自己効力感といった心理の罠、そしてAI時代の新たな犯罪まで。 本書は、“悪”の全過程を読み解く知的ドキュメントである。 あなたのすぐ隣の“普通の人”が、ある日突然、犯罪者になるのはなぜか。 その瞬間を見抜くための「目」と「思考」が、ここにある。 目次 <1章 私が会ってきた悪人たち> ・マインドコントロールで殺人犯をつくりあげた女 ・たったひとりで複数の若者を惨殺した漁師 ・「僕の車で駅まで送りますよ」と声をかけてくるサイコパス など <2章 新しい悪と、彼らの心> ・物理的暴力から、精神的暴力へ ・世界を震撼させた性犯罪「n番部屋事件」 ・正常を逸脱すると、人はどうなるのか ・狙われる人、狙われない人 ・孤独が人を狂わせる など <3章 悪の歴史をたどる> ・利害ではなく、怒りが原因に ・犯罪心理学を知った犯罪者の行動 ・法整備と課題 ・あなたも「そうなる」かもしれない など <4章 これからの悪と、私たちの心> ・AIプロファイリング最前線 ・フェイクニュース対策 ・カルト宗教問題 ・罪も罰もない世界のために など 著者プロフィール クォン イルヨン (クォン イルヨン) (著) 韓国初のプロファイラー。ソウル地方警察庁で犯罪行動分析官として活躍し、科学捜査が未整備だった時代に独学で犯罪心理分析を確立した。韓国を震撼させた連続殺人事件の捜査に関与し、科学的手法を現場に根付かせた立役者とされる。現在は東国大学警察司法大学院の兼任教授として後進を育成しつつ、SBS『それが知りたい』など多くのメディアに出演。犯罪心理学を社会に広めた第一人者であり、韓国の「プロファイリング」という職業を確立した存在である。 中川 里沙 (ナカガワ リサ) (訳) 東京都出身。日本大学芸術学部音楽学科卒業。韓国外国語大学校 韓国語文化教育院などで韓国語を学ぶ。その後、韓国の企業で翻訳や通訳業務に携わる。現在はフリーランスの翻訳者としてウェブトゥーン翻訳や、出版翻訳を手がけている。韓国・大邱在住。 [訳書]『吾輩こそ猫である』(チェ・ジニョン著、実業之日本社)、『会社のためではなく、自分のために働く、ということ』(チェ・イナ著、日経BP)など。 出版社:大和書房 ページ数:208 サイズ:四六判 発売日:2026年1月21日 ISBN:978-4-479-39469-3
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日記の練習 くどうれいん
¥1,870
SOLD OUT
〈出版サイトより〉 「おもしろいから書くのではない、書いているからどんどんおもしろいことが増える」 小説、エッセイ、短歌、絵本と幅広い創作で注目される作家、くどうれいん。その創作の原点は日記にあった。そんな彼女の日記の初の書籍化が本書である。日々の短文日記=「日記の練習」とそれをもとにしたエッセイ「日記の本番」をとおして浮かび上がる、作家くどうれいん一年間の生活と思考と情動。書かなかった日も、あまりに長くなってしまう日も、それこそが日常のなかの日記だ。 著者プロフィール くどうれいん (クドウレイン) (著) 作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市在住。著書にエッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』『コーヒーにミルクを入れるような愛』、歌集『水中で口笛』、小説『氷柱の声』、創作童話『プンスカジャム』、絵本『あんまりすてきだったから』などがある。 出版社:NHK出版 ページ数:256 サイズ:四六変型判 発売日:2024.9.19 ISBN:9784140057476
